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ヤシ枯死で植え替え再開、CDMXで環境対策加速

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写真引用元: El sol de Mexico

ヤシ枯死に対応し240本を撤去、都市緑化でCDMXが再植栽進行中


2025年、Ciudad de México(メキシコシティ)政府は、環境悪化や病害で枯死したヤシの木の撤去作業を再開し、6月までに240本を撤去、64本の新たな植栽を実施した。

この撤去作業は、Secretaría del Medio Ambiente(環境省、以下Sedema)とSecretaría de Obras y Servicios(公共事業・サービス省、以下SOBSE)の協働により行われている。作業は、前政権期に開始された「枯死したヤシの木の撤去と代替植栽プログラム」を引き継ぐものである。Sedemaによれば、対象地域はBenito Juárez、Coyoacán、Gustavo A. Madero、Miguel Hidalgo、Tlalpanの各alcaldía(地区)に及ぶ。

環境省は、植え替えに使用される樹種として21種類の樹木を選定しており、その中にはcedro(シーダー)、capulín、guaje、palo de rosa、palo verde、tejocote、tronadora、tepozánなどが含まれる。これらの樹種は、CDMXの都市環境に適応しやすいものとされている。

枯死の原因は病害、都市環境への適応困難が背景


過去の調査によれば、CDMXに存在するヤシの木の多くは外来種であり、本来の生育環境とは異なる都市条件下での生育に限界があった。特に、葉の黄変(クロロシス)や枯死(ネクロシス)、成長異常などが多数のヤシで確認されていた。

2021年には、Sedemaが「Programa de Manejo Integral de Palmeras y Control de Muérdagos(ヤシの包括的管理およびヤドリギ制御プログラム)」を策定・実施し、57,428,954.51ペソを投入。Cuauhtémoc、Miguel Hidalgo、Benito Juárez、Coyoacánの各alcaldíaで、植物注射(エンドセラピー)による治療が6,000件実施された。この際には、828本のヤシが撤去・植え替えられている。

施された治療は、植物の導管に直接薬剤や栄養を注入する手法で、主にフィトサニタリー製剤が使用された。しかし、これらの措置でもすべてのヤシの健康回復には至らなかった。

生物調査で発見されたDiaspis coccoisの影響


2022年には、Secretaría de Ciencia, Tecnología e Innovación(科学技術革新省、以下Sectei)とSedemaの連携によって、「Agentes asociados a la declinación y muerte de las palmeras de la CDMX(CDMXにおけるヤシの衰退と死因に関する調査)」が実施され、2,228,334ペソが投入された。

2023年に公開された同調査によれば、CDMX全体で推定15,000本のヤシが確認されたものの、その種別や樹高などの基本情報が欠如していたことが指摘された。特にBenito Juárez、Gustavo A. Madero、Venustiano Carranzaの各alcaldíaにヤシが集中していた。

その中で明らかになったのが、Diaspis coccoisというカイガラムシの一種が一因となっていることだった。この害虫はヤシの葉から樹液を吸い取り、葉を黄変・枯死させる。とりわけCanaria種のヤシでは被害が顕著で、若木への感染も確認された。森林昆虫学研究所(Colegio de Postgraduados)の分析によれば、被害レベルは軽度から重度まで幅があったとされている。

この事態を受けて、Sedemaは現在、ヤシを都市再植栽の対象とすることを中止している。透明性請求番号090163723002082に対する公式回答において、「病原体の制御が確認されるまでヤシは再導入しない」との方針が明言された。

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今後の再植栽方針と市民への影響


現段階では、240本のヤシの撤去に対して64本の再植栽が完了しており、今後も段階的に植栽が進められる。新たに導入される樹種は、害虫耐性に加え、都市の大気汚染や乾燥に対する耐久性があるものが選ばれている。

Sedemaは、近くさらなる「arbolado(樹木整備)」対策を発表する予定としており、都市緑化の方向性が注目されている。

過去の対応により、都市住民の安全確保と景観改善の両立が課題とされており、とりわけ歩行者の通行路に隣接するヤシの枯死リスクが大きな問題だった。今後、既存の健康なヤシについても継続的な監視と保護措置が必要とされる。

地元メディアEl Sol de Méxicoによれば、「現在も一部のヤシは良好な状態で維持されており、すべてが撤去対象というわけではない」という。

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