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CJNG訓練場の実態、Teuchitlánの複数農場に捜査拡大
Jalisco州Teuchitlánに位置するRancho IzaguirreとRancho La Vegaが、麻薬組織Cártel Jalisco Nueva Generación(CJNG)による「campo de adiestramiento(訓練場)」の可能性があるとして、当局の捜査対象となっている。2025年3月26日、Claudia Sheinbaum大統領は記者会見で、政府が複数の農場について「inteligencia e investigación(情報活動および捜査)」を進めていると明かした。
大統領の発言によれば、政府は治安悪化の元凶とされる「generadores de violencia(暴力を生み出す人物)」の摘発を目的に、CJNG関連施設の特定と制圧を進めている。Rancho Izaguirreについては、すでに2024年3月8日に遺族支援団体Guerreros Buscadores de Jaliscoが400足以上の靴を発見し、「campo de exterminio(虐殺現場)」と疑われていた。政府はこれを「campo de adiestramiento」と位置づけ、麻薬組織の新兵養成拠点としての機能を強調している。
近接農場Rancho La Vegaも捜査対象に
Rancho Izaguirreから約26km離れたRancho La Vegaも、麻薬組織の訓練施設とみられ、Fiscalía General de la República(FGR/連邦検察庁)が捜査を拡大している。この農場は、Guardia Nacional(国民警備隊)によって2024年1月に押収され、最大で39人の拘束者が出たと報告されている。
Sheinbaum大統領は、「このRancho La Vegaは、安全保障担当のOmar García Harfuch氏が1月に報告したものであり、拘束者の中には麻薬組織の訓練者も含まれている」と述べた。
この2つの農場の共通点は、いずれもTeuchitlánという小規模な地方都市にあり、周辺の山間地形や孤立性が組織の秘密活動に適している点である。今後の捜査次第では、周辺地域でもさらなる関連施設が明るみに出る可能性がある。
CJNGのリクルーター「El Lastra」が逮捕
さらに、3月22日にはCJNGの構成員とされるJosé Gregorio、通称「El Lastra」が逮捕された。彼はRancho Izaguirreでの訓練活動に関与していたとされ、「jóvenes(若者たち)をリクルートして武装勢力の一員に仕立て上げる役割」を担っていたとされる。
大統領は彼の逮捕について「非常に重要な情報源であり、Rancho Izaguirreの事案における中心人物だった。今回の逮捕でCJNGの訓練戦略に関する詳細情報が得られるだろう」と述べている。
また、彼の証言によって、殺害や拷問の手口、訓練メニュー、組織内部の階層構造などが明るみに出る可能性が高まっている。FGRが押収したデジタルデバイスや通信履歴などの物的証拠と併せ、今後の裁判資料となる見込みである。
メキシコに広がる強制失踪とCJNGの関与疑惑
Rancho Izaguirreに関する報道で注目を集めたのが、集団墓地ではなく400足の靴という「痕跡の証拠」が発見された点である。地元団体Guerreros Buscadores de Jaliscoは、この農場が「campo de exterminio」だったと主張しているが、政府はあくまで訓練施設との見解を示している。
MéxicoにはRegistro Nacional de Personas Desaparecidas(行方不明者全国登録)によると、2025年3月時点で12万人以上の未発見者が存在しており、失踪事件の多くには麻薬組織が関与しているとされる。中でもCJNGは、Zacatecas州、Guanajuato州、Michoacán州などでも「訓練場兼拷問施設」を運営していた疑惑が持たれている。
今回の事件は、そうした疑惑を裏付ける新たな証拠として捉えられ、今後の国内治安政策に影響を与える可能性がある。

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