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メキシコ、2025年初頭の貿易収入が過去最高の28,768億ペソに
メキシコの財務省(Secretaría de Hacienda y Crédito Público、以下SHCP)は、2025年1月から2月にかけての貿易収入が28,768億ペソに達し、過去最高を記録したと発表しました。この増加は、主に企業が米国の貿易政策の不確実性を回避するために輸入を前倒ししたことによるものです。また、税務当局の効率的な徴収も寄与しています。
企業の輸入前倒しと税務当局の効率的な徴収が収入増加の要因
UNAMのSalvador Soto教授は、企業が米国の関税政策の不確実性を回避するために輸入を前倒ししたことが、貿易収入の増加に寄与したと述べています。また、税務当局(Servicio de Administración Tributaria、以下SAT)の効率的な徴収も要因の一つです。SATは、デジタル化やデータの自動照合、税務管理の強化により、以前は課税を回避していた商品に対しても適切な課税を行うことができました。
米国の関税政策の不確実性が企業の行動に影響
2025年1月20日に米国大統領に就任したトランプ氏は、メキシコとカナダからの輸入品に対して25%の関税を課すと発表しました。この関税は、移民管理や麻薬取引対策を目的としたもので、2月1日からの適用が予定されていましたが、3月4日まで延期されました。その後、4月2日まで再度延期され、最終的にはメキシコとカナダを除外した10%の関税が発表されました。これらの政策の不確実性が、企業の輸入前倒しの動機となりました。
単位=MDP(100万ペソ)
出所: SHCP
今後の見通しと課題
Soto教授は、現在の貿易収入の増加傾向は一時的なものであり、今後の米国の関税政策や国際的な経済状況によって変動する可能性があると指摘しています。また、企業の輸入前倒しが一巡すれば、貿易収入の増加も鈍化する可能性があります。そのため、政府は今後の政策に柔軟に対応する必要があります。

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