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メキシコ製造業の雇用、2024年に1.8%減少し2年連続の低下

Workforce in Mexico

メキシコの製造業における雇用は、2024年に1.8%の減少を記録し、2年連続での低下となった。この減少は、国内の21の製造業部門のうち17部門で見られ、特に革・皮革産業や繊維関連産業で顕著であった。この傾向は、国内外の経済的不確実性や競争の激化など、複数の要因が影響していると考えられる。

製造業雇用の現状と統計データ


2024年、メキシコの製造業に従事する労働者数は5,979,616人となり、前年から1.8%の減少を示した。これは、2023年の0.5%の減少に続くものであり、2年連続の雇用低下となった。特に、革・皮革産業では9.7%、繊維・仕上げ産業で9.4%、衣料品産業で8.2%、コンピュータ・通信機器製造で5.9%、家具製造で5.6%の減少が見られた。これらのデータは、2025年2月17日に国立統計地理情報院(Instituto Nacional de Estadística y Geografía、INEGI)が発表した「製造業月次調査(Encuesta Mensual de la Industria Manufacturera、EMIM)」によるものである。 

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長期的な雇用低下の傾向


製造業の雇用減少は、短期的な現象ではなく、長期的な傾向として現れている。現在の減少傾向は、2019年11月から2020年11月までの13ヶ月間の連続減少や、2008年7月から2010年1月までの19ヶ月間の減少と比較しても、より緩やかなものの、期間としては長期化している。具体的には、2008-2009年の世界的な経済危機時には、19ヶ月間で累積8.1%の雇用減少が見られたが、現在の減少期間では累積2.7%の減少にとどまっている。

部門別の詳細な分析


2024年12月のデータによれば、21の製造業部門のうち8部門で月次ベースの雇用減少が確認された。特に、金属製品製造(-1.3%)、衣料品製造(-1.0%)、非金属鉱物製品製造(-0.8%)、革・皮革製品製造(-0.7%)、輸送機器製造(-0.5%)での減少が顕著であった。一方で、衣料品以外の繊維製品製造(+0.4%)、コンピュータ・通信機器製造(+0.5%)、紙製品製造(+0.7%)、印刷業(+1.0%)、電子機器・アクセサリー製造(+2.0%)などの部門では雇用の増加が見られた。 

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雇用減少の背景と政府の対応


2024年の製造業における雇用減少の背景には、メキシコとアメリカ合衆国の選挙に伴う政治的不確実性や、メキシコ国内の憲法改正によるビジネス環境の変化、アメリカの次期大統領であるドナルド・トランプ氏による関税の脅威などが影響していると考えられる。特に、繊維・衣料品および靴製造業界では、アジアからの安価な製品との競争が深刻な問題となっている。これに対し、メキシコ政府は2024年12月19日に、138種類の衣料品と17種類の繊維製品の輸入関税を引き上げると発表した。さらに、輸出向け製造業・マキラドーラ・サービス産業プログラム(Industria Manufacturera, Maquiladora y de Servicios de Exportación、IMMEX)を通じた一部製品の輸入制限を強化し、プログラムの悪用を防止する措置を講じている。 

経済大臣のマルセロ・エブラルド氏は、これらの措置の目的の一つが雇用損失の回復であると述べ、特に繊維産業では75,000人の雇用が失われ、同部門の国内総生産(GDP)は年間4.8%の減少を示していると指摘した。これらの対応策が雇用の回復につながるかどうかは、今後の市場環境や政府のさらなる支援策次第である。現状では、製造業全体の景気回復には時間を要する可能性が高い。

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