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フェンタニル密輸が減少、押収量が2021年以来の最低水準に
米国のOficina de Aduanas y Protección Fronteriza de Estados Unidos(CBP/米国税関・国境警備局)の発表によると、2025年2月のフェンタニル押収量は590ポンドと、前年同月比40%減少し、2021年以来の最低水準となった。
2月のフェンタニル押収量590ポンド、前月比40%減
CBPの報告によると、2025年2月のメキシコ・米国国境でのフェンタニル押収量は590ポンドにとどまった。これは2025年1月の990ポンドと比較して40%の減少であり、2021年12月以来の最低水準となる。
CBPが発表したデータによると、フェンタニル押収量の推移は以下の通り:
- 2024年12月:1,200ポンド
- 2025年1月:990ポンド
- 2025年2月:590ポンド(前月比40%減)
この減少の背景には、トランプ政権が導入した関税政策や、メキシコ政府の対策が影響している可能性がある。
トランプ政権の関税と国境政策が密輸減少に影響か
トランプ大統領は2025年1月に政権に復帰すると、すぐにメキシコおよびカナダからの輸入品に対し25%の関税を課した。これは、フェンタニルの密輸を取り締まり、米国内での流通を抑制することを目的としたものである。
トランプ政権の対策:
- メキシコとカナダの輸入品に25%の関税を適用
- 国境警備の強化と麻薬密輸対策の強化
- メキシコ政府に対するさらなる圧力
また、米国政府はメキシコに対し、フェンタニルの製造および輸送に関与する犯罪組織の取り締まりを強化するよう要求している。これに対し、メキシコ政府も国内の取締を強化しており、その結果として密輸量が減少している可能性がある。
メキシコ政府の対応と国境警備の強化
メキシコ政府は、Secretaría de la Defensa Nacional(SEDENA/国防省)およびGuardia Nacional(国家警備隊)を動員し、国境沿いの監視を強化している。また、フェンタニルの製造拠点と疑われる施設の摘発を進めている。
メキシコ政府の対応:
- 国境沿いの監視体制強化
- フェンタニルの原料供給源の取締り
- 米国と共同での麻薬取締作戦の実施
一方で、フェンタニルの密輸ルートは変化している可能性があり、今後の動向が注目される。
米国はメキシコの対応を評価、一方で関税維持の姿勢
米国政府は、メキシコが報復関税を導入しなかったことを評価している。Secretario de Comercio de Estados Unidos(米国商務長官)であるHoward Lutnick氏は、「メキシコが関税で報復しなかったことは賢明な判断だ」と述べた。
一方で、米国は関税措置を維持する姿勢を崩しておらず、これが今後のメキシコ経済にどのような影響を及ぼすかが注目されている。

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