グアナフアト州のIMSS(メキシコ社会保障研究所)では、医療予約の遅延が深刻な問題となっている。特に、子宮頸がんの診断を受けた60歳の女性患者は、専門医の予約が取れず、2024年2月まで待たされる可能性がある。この患者は、自費で7,000ペソ(約37,000円)を支払い、私立医療機関で必要な検査を受けたが、IMSSでは専門医による診察が受けられていない。
IMSSグアナフアト州代表のマルコ・アントニオ・エルナンデス・カリージョは、州内に80の医師専門職の空席があり、これが医療予約の遅延に影響していると認めている。医師不足は、医師がグアナフアト州での勤務を望まないことに起因しており、一部の医師は数ヶ月で他州へ移動してしまう。
また、IMSSでの勤務が医師にとって魅力的でなくなっていることも問題の一因である。経済的な競争力の低下、解決能力の低さ、そして蔓延する汚職が、医師がIMSSを離れる主な理由とされている。医師の一人は、IMSSでの給与が低く、私立医療機関での収入に比べて不十分であると述べている。
患者たちは、特に年末になると予約の取りにくさが増し、緊急性の高い症例でも適切な時期に治療を受けられないケースがある。IMSSは、がんなどの重篤な疾患を持つ患者に対して、より迅速なサービスを提供するための対策を講じているとしているが、実際には多くの患者が適切な医療を受けられずにいる。
この問題は、IMSSの医療体制の根本的な問題を浮き彫りにしており、医師不足、インフラの不足、そして管理体制の不備が重なっている。IMSSは、医療サービスの質の向上と医師の確保に向けて、より効果的な対策を講じる必要がある。


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