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メキシコ、SBSゴムに0.8324ドルの関税導入!中国からの輸入に制限

Workers inspecting rubber materials in a warehouse
Workers inspecting rubber materials in a warehouse

メキシコ政府、中国産SBSゴムに0.8324ドルの補償関税を導入


メキシコ政府は3月4日、中国産のSBSゴム(hule SBS, caucho termoplástico estireno butadieno estireno)に対し、1キログラムあたり0.8324ドルの補償関税を適用することを発表した。

この措置は、経済省(Secretaría de Economía)が進める不公正貿易調査の一環として実施された。対象となるSBSゴムは、靴のソールやアスファルト舗装、接着剤や防水シートなどに使用される重要な工業素材である。

今回の補償関税の目的は、中国からの不当な低価格輸入を抑制し、国内生産者の競争力を保護することにある。メキシコのSBSゴム市場は、国内メーカーであるDynasol Elastómerosがほぼ独占しており、同社の訴えを受け、政府が調査を行っていた。

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価格差別の疑い、中国産SBSゴムのメキシコ輸入が急増


メキシコ政府が調査を進めた背景には、中国産SBSゴムの輸入が急増し、国内生産者が大きな影響を受けたことがある。

中国は世界最大のSBSゴム生産国であり、世界全体の生産能力の55%以上を占めている。中国国内の需要減少と生産過剰により、余剰在庫がメキシコ市場に流入し、価格競争が激化した。

Dynasol Elastómerosは、2024年4月26日、経済省に対して「中国企業が価格差別を行い、不当な価格でメキシコ市場にSBSゴムを輸出している」と訴え、調査の開始を要請した。

この問題は、メキシコ国内のSBSゴム産業だけでなく、靴、接着剤、道路舗装業界にも影響を与えるとされている。政府は、この状況を是正するために補償関税を導入した。

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米国の関税政策が影響、メキシコへの輸出が加速


メキシコへの中国産SBSゴムの輸入増加には、米国の対中関税政策が関係している。

2018年、米国政府は中国産SBSゴムに対して25%の関税を導入し、輸入規制を強化した。このため、米国市場への輸出が制限され、中国メーカーはメキシコ市場に目を向けるようになった。

メキシコは地理的に米国に近く、中国企業にとって輸出拠点として魅力的な市場となった。これにより、2021年以降、中国からメキシコへのSBSゴム輸出量が急増した。

政府の補償関税導入により、今後メキシコのSBSゴム市場にどのような変化があるのかが注目される。

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今後の展望と業界への影響


メキシコ政府の補償関税導入は、国内のSBSゴム産業を保護する重要な措置だが、輸入業者や消費者への影響も懸念されている。

この関税により、SBSゴムの価格が上昇すれば、靴や舗装用アスファルト、防水膜の製造コストが上がる可能性がある。一方で、メキシコ国内の生産者は価格競争力を回復し、安定した供給が期待される。

今後の焦点は、メキシコ政府がこの補償関税を一時的な措置として運用するのか、それとも恒久的な関税政策として確立するのかである。また、中国側がこの決定に対してWTO(世界貿易機関)を通じて異議を申し立てる可能性も考えられる。

メキシコの産業界にとって、この補償関税がどのような影響をもたらすのか、今後の動向に注目が集まる。

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