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経済協力とブラジル連携、Sheinbaum氏が可能性強調

写真: El país

Sheinbaum大統領、ブラジルとの経済補完に前向きな姿勢示す


2025年4月9日、ホンジュラスで開催されたCELAC(Comunidad de Estados Latinoamericanos y Caribeños:ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)首脳会議において、メキシコのClaudia Sheinbaum大統領は、ブラジルとの間で経済補完関係を深める意向を示し、今後の協力分野として自動車産業や製薬分野などを挙げた。

経済協力の柱は自動車と製薬産業


Sheinbaum大統領は、メキシコとブラジルが「アメリカ・ラティーナとカリブ地域で最も大きな経済」であることを強調し、「補完関係には非常に多くの可能性がある」と述べた。とくに自動車産業(industria automotriz)については、両国が世界的な完成車メーカーの生産拠点を有している点で共通しており、サプライチェーンの統合や市場連携の可能性があるとした。

また、製薬産業(industria farmacéutica)については、ブラジルの国営医薬品機関(Agência Nacional de Vigilância Sanitária:国家医薬品監督庁)が進める製造・承認プロセスの高度化に言及し、メキシコの保健当局と共通点が多いことから、共同開発や技術共有に道が開けるとした。

「規制が似ているので、製薬分野での技術移転も現実的に進めやすい」と述べ、今後メキシコの専門チームがブラジルの製造現場を視察することを明らかにした。

産業・商業部門での公式協議を5月に予定


経済連携の具体的なステップとして、Sheinbaum大統領はブラジル政府の経済部門、特にSecretaría de Industria y Comercio(産業通商省)の代表団を5月にメキシコに招待し、会談を予定していると述べた。

この協議では、両国のビジネス界から企業代表を招き、ビジネスマッチングや業種別の協力可能性について討議する会合の開催が検討されている。これは、自由貿易協定(TLC)以上の「戦略的産業協定」的性格を持つ可能性があり、投資誘致と雇用創出に直接つながるとみられている。

また、Sheinbaum大統領はこの取り組みについて「単なるトップ会談では終わらせない」とし、政府主導による実務者レベルでの交流と制度設計の開始が意図されていることを示唆した。

CELAC首脳会議で「福祉のためのサミット」開催を提案


同日、Sheinbaum大統領はCELAC首脳会議の場で、地域の経済連携と福祉向上を目的とした「Cumbre por el Bienestar(福祉のためのサミット)」の開催を提案した。このサミットにはCELAC加盟の33か国が参加する予定で、地域内貿易、社会政策、エネルギー共有、教育の連携など、広範な分野での議論が見込まれている。

同大統領は「わたしたちの国々には多くの経済補完性がある。それを生かせば全体の発展が加速する」と述べ、保護主義的政策に傾く米国の姿勢に対し、地域連携を強化する姿勢を鮮明にした。

CELACの場では、ColombiaのGustavo Petro大統領やキューバのMiguel Díaz-Canel大統領なども連携強化の重要性を語り、ラテンアメリカ統合の動きに国際的な関心が高まっている。

トランプ政権の関税戦争に対抗する地域連携の一環


Sheinbaum政権のこうした外交姿勢は、トランプ米大統領による対中・対ラテンアメリカ諸国への高関税政策(関税戦争)への対抗措置と見る向きもある。Sheinbaum大統領は別の会見で「メキシコは多くの国より良い状況にある」としつつも、「この地域の団結がなければ、保護主義的圧力に飲み込まれる」と危機感もにじませた。

すでにAP通信などによると、米国は今後、ブラジル・メキシコを含む複数国への関税を再引き上げする可能性があるとされ、今回の協力強化はその対策とも位置づけられている。

Sheinbaum政権は、経済安全保障とエネルギー主権の確保を外交政策の柱としており、今回のブラジルとの連携強化もその一環である。

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