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メキシコ刑務所暴動で7人死亡と11人負傷、当局が秩序回復
8月3日、Veracruz州TuxpanのCentro de Reinserción Social(社会復帰センター)で発生した暴動により、7人の受刑者が死亡し11人が負傷したと、Secretaría de Seguridad Pública(公共安全省)が発表した。
Tuxpan刑務所での暴動発生と人的被害
Secretaría de Seguridad Pública(公共安全省)によれば、事件は8月2日土曜日の午後5時頃に発生した。複数の受刑者が集団で一部の区域を占拠し、内部で火災を発生させた。地元メディアEl Universalの報道によると、暴動は数時間続き、その間に施設内の一部が損壊した。
同省は翌3日に発表した公式声明で、暴動による死者は7人、負傷者は11人に上り、負傷者の多くが火傷や打撲などの重傷を負っていると明らかにした。これらの負傷者は直ちに地域の複数の病院に搬送され、専門的な治療を受けている。
死亡した受刑者の氏名は以下の通りである。
- Edgar Luis Hernández Reina
- Elmer Leonel López López
- Jesús Eduardo Espinoza Santiago
- Edgar Estuardo Acajaban Lacan
- Fernando de la Cruz Moctezuma
- Roberto García Soto
- Eric Augusto Abad Morales
また、負傷者として確認された11人にはLucas Salazar MonroyやGonzalo Vargas Santiagoらが含まれる。Secretaría de Seguridad Pública(公共安全省)のAlfonso Reyes Garcés長官は、負傷者の状態は安定しているものの、数人は重体であると述べた。
秩序回復に向けた大規模共同作戦
暴動を受け、当局は即座に大規模な対応に乗り出した。Secretaría de Marina(海軍省)、Secretaría de la Defensa Nacional(国防省)、Secretaría de Seguridad Pública(公共安全省)、さらにGuardia Nacional(国家警備隊)が共同で作戦を実施。施設全域の制圧にあたり、完全な秩序回復を実現した。
発表によると、施設内では受刑者が燃やした寝具や家具などから火災が発生したが、消防部隊が迅速に消火活動を行い、延焼は阻止された。
また、暴動に関与した一部の受刑者については、安全上の理由からCereso de Pánucoへと移送された。移送されたのは3人で、現在は「特段の問題は発生していない」と当局が確認している。
暴動の背景にある人権問題と受刑者の訴え
今回の暴動の背景について、地元メディアExcélsiorは、受刑者が自身らの人権侵害を訴えていたことを指摘している。SNS上では事件発生前から「刑務所内部での待遇改善を求める動きが強まっていた」との声が広がっていた。
複数の関係者によれば、受刑者らは収容環境の改善、医療体制の整備、処遇の公平性を求めていたとされる。こうした要求が満たされなかったことが暴動に繋がった可能性が高い。
なお、事件当日の介入にはComisión Estatal de Derechos Humanos(州人権委員会)の職員が立ち会い、受刑者の基本的人権の尊重が徹底されたことが強調された。Secretaría de Seguridad Pública(公共安全省)は、「人権尊重を最優先とした対応を実施した」と説明した。
Veracruz州政府の今後の対応と再発防止策
Veracruz州政府は今回の事件を受け、刑務所の管理体制と安全対策を見直す方針を表明した。声明では「州政府は社会復帰センターにおける人権尊重と安全確保を徹底し、再発防止に努める」と強調された。
さらに、今後は監視カメラや出入管理の強化、収容者との対話機会の増加、医療サービスの拡充などを進める計画が示されている。専門家の間では、過密収容や医療体制の不備が根本的な課題であり、抜本的な改革が必要だと指摘されている。
今回の暴動で命を落とした7人の受刑者と、負傷した11人の受刑者は、刑務所運営の改善を迫る警鐘となった。メキシコ各地で同様の問題が報告されていることから、Veracruz州Tuxpanでの事件は全国的な刑務所改革の必要性を浮き彫りにしたといえる。

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