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Nuevo León州で麻薬組織と治安部隊が衝突、8人が死亡
2025年3月24日、Nuevo León州のEl Ranchito地区で実施された治安作戦中、Fuerza Civil(州警察特殊部隊)と武装グループが衝突し、8人の武装した麻薬組織関係者が射殺されたと州当局が発表した。
この銃撃戦は、Nuevo León州政府によって展開されている『Operativo Muralla(ムラージャ作戦)』の一環で、州南部における麻薬組織の活動を阻止し、都市部への浸透を防止する目的で行われた。
Nuevo León州安全保障庁(Secretaría de Seguridad de Nuevo León/Nuevo León州安全保障省)の発表によると、Fuerza Civilの捜査員がEl Ranchitoの未舗装道路で武装集団と遭遇し、発砲を受けたため応戦し、激しい銃撃戦となった。結果として、8人の武装集団が「neutralizados(無力化された)」と報告されている。
現場からは8丁のarma larga(アサルトライフル)、ナンバープレートのない灰色の車両1台、3つのfornitura(弾薬帯付きベスト)、3着のchaleco balístico(防弾チョッキ)が押収された。
Operativo Murallaの目的と背景にある治安対策
Operativo Murallaは、Nuevo León州政府が麻薬組織の影響拡大を抑えるために導入した治安戦略である。特に、州南部のrural(農村)地域からMonterrey都市圏への組織の侵入を防ぐことを主な目的としている。
州安全保障庁は、近年の麻薬組織による暴力的な拡大行動を抑制するため、戦略的ポイントにおけるFuerza Civilの展開を強化しており、今回のEl Ranchitoでの作戦もその一環である。
2025年初頭から本作戦は強化されており、複数のmunicipio(自治体)で検問、パトロール、ドローンによる監視が実施されている。Nuevo León州検察庁(Fiscalía General de Justicia de Nuevo León/Nuevo León州司法検察庁)もまた、治安作戦との連携を強化しており、現場で押収された物品は同庁傘下のInstituto de Criminalística y Servicios Periciales(鑑識・科学捜査研究所)が分析を行っている。
激化するNuevo León南部の麻薬組織活動
近年、Nuevo León州の南部では麻薬組織間の縄張り争いや、Fuerza Civilとの武力衝突が頻発している。州政府の統計によれば、2024年の州全体のhomicidios dolosos(故意の殺人)は1,599件にのぼり、2025年1月から2月までの2ヶ月間ですでに146件が発生している。
特に州南部では、Carretera Nacional(国道85号線)沿いの地域で武装集団による道路封鎖や車両火災などの事案が報告されている。これらの行為は、対立グループや治安部隊の動きを封じる目的で行われることが多い。
地元メディア「Milenio」によれば、こうした暴力行為の背後には複数のcélulas del crimen organizado(麻薬組織の分派)が関与しており、その中には外部から侵入してきた勢力も含まれている可能性があると報じられている。
安全保障機関の対応と今後の展望
Nuevo León州政府は、州民の安全を守るために、今後もOperativo Murallaを継続・強化していくと表明している。また、州検察庁と連携し、押収された武器や車両の所有者情報の追跡、武器の出所調査を進めている。
治安当局によれば、今回の銃撃戦で死亡した8人はいずれも武装しており、組織的な行動が確認されたことから、特定の麻薬組織に属していた可能性が高い。関係機関は、司法手続きの中でその身元や背景を特定し、今後の取締りに活用するとしている。
また、メキシコ連邦政府の治安戦略との整合性を図るため、Secretaría de Seguridad y Protección Ciudadana(SSPC/市民保護・治安省)とも情報を共有しており、国境を越えた犯罪対策の一環として捜査が継続されている。

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