
ローマ教皇フランシスコ、呼吸器疾患で入院中の最新情報
ローマ教皇フランシスコは、呼吸器疾患のためローマのGemelli病院に入院中であり、夜間は安定して過ごしたものの、依然として酸素療法を必要とする危機的な状態が続いている。
呼吸器危機と現在の治療状況
2025年2月14日、88歳のローマ教皇フランシスコは、呼吸困難を訴え、ローマのGemelli病院に入院した。診断の結果、両肺の肺炎と複雑な肺感染症が確認され、特に長引く喘息性呼吸危機(crisis respiratoria asmática prolongada)により、高流量の酸素投与が必要となった。さらに、血液検査で血小板の減少(血小板減少症:trombocitopenia)が判明し、貧血のため輸血も行われた。
バチカンの報道官であるMatteo Bruni氏は、「夜間は静かに過ごし、教皇は休息を取られました」と述べている。しかし、医師団は依然として予断を許さない状況であるとし、特に敗血症(sepsis)のリスクを懸念している。敗血症とは、肺炎などの感染症が原因で血液中に細菌が侵入し、全身に炎症を引き起こす重篤な状態を指す。
メキシコ大統領からの回復祈願
メキシコ大統領のClaudia Sheinbaum氏は、ローマ教皇フランシスコの早期回復を願うメッセージを発表した。Sheinbaum大統領は自身のX(旧Twitter)アカウントで、「教皇フランシスコは偉大な人道主義者であり、最も貧しい人々のために尽力し、人々や国家間の友愛を促進してきました。彼の一日も早い回復を心から願っています」と述べた。
教皇フランシスコは、これまでにも女性の教会内での役割拡大や社会的弱者への支援など、進歩的な姿勢を示しており、Sheinbaum大統領は以前からその取り組みを高く評価していた。
今後の見通しと教皇の意向
医師団によると、教皇フランシスコは少なくとも来週いっぱいは入院を続け、両側性肺炎(neumonía bilateral)の治療を継続する予定である。その後、バチカン内のSanta Marta邸で療養を続ける可能性があるが、完全な回復には時間を要すると見られている。
教皇フランシスコは、以前から自身の高齢と健康状態を考慮し、教皇職の辞任に関する手続きを整えていると報じられている。しかし、バチカンの公式声明では、現在のところそのような意向は示されておらず、教皇は引き続き職務を全うする意志を持っているとされる。
世界中からの祈りと支持
教皇フランシスコの健康状態に関するニュースが広まる中、世界中の信者や指導者から回復を願う声が寄せられている。特に、バチカンでは聖ペトロ大聖堂でのミサの際に、教皇のための特別な祈りが捧げられた。ミサを執り行ったRino Fisichella大司教は、「教皇フランシスコは病床にありながらも、私たちと共におられます。彼の一日も早い回復を祈りましょう」と述べ、信者たちに祈りを呼びかけた。
また、教皇自身も感謝の意を示し、「Gemelli病院の医師や医療スタッフの皆さんに心から感謝します。彼らの献身的なケアと、世界中の皆さんからの祈りと支援に感謝しています」とのメッセージを発表した。
教皇フランシスコの健康状態は依然として予断を許さない状況であり、今後も医療チームによる継続的な監視と治療が必要とされる。

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