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メキシコペソが対ドルで0.66%上昇し18.61に到達
8月6日水曜日の為替市場において、メキシコペソは対ドルで上昇し、前日比で12.36センタボ(0.66%)の値上がりとなった。Banco de México(メキシコ銀行)の公式データによると、スポット為替レートは18.6142ペソ/ドルとなり、前日の18.7378から大きく改善した。
この動きは、アメリカの金利政策に対する市場の期待感、特に9月の米連邦準備制度理事会(Fed)による利下げ観測の高まりが背景にある。CME GroupのFed Watchツールによれば、米利下げの可能性は93.2%とされており、これがドル安・ペソ高の動きを後押ししている。
また、ドルの対主要通貨バスケットの動きを示すDXY(ドルインデックス)は、Intercontinental Exchangeの指標によると0.54%下落し、98.23ポイントとなった。これは、世界的にドルが売られている状況を示している。
トランプ前大統領の発言がドル安の引き金に
今回のドル安のもう一つの要因は、アメリカの前大統領ドナルド・トランプによる貿易政策に関する発言である。トランプ氏は、ロシア産の石油を購入する国々に対して関税を課す可能性を示唆し、市場に不確実性をもたらした。これにより、ドルはリスク資産回避の動きの中で売られやすい展開となった。
Juan Carlos Cruz Tapia氏(コンサルタント)は、「今回の主要な為替市場の変動要因は、トランプ氏の貿易政策発言である」と述べており、ドルの需給構造に短期的な変化が生じていることを指摘している。
実際、為替相場は日中において18.7447ペソの高値から、18.5817ペソの安値までのレンジで推移し、変動幅は比較的大きかった。
インフレ率とBanxicoの政策決定に市場の関心が集中
為替市場では現在、国内経済指標と金融政策への注目が高まっている。とりわけ、8月7日に発表予定の7月インフレ統計とBanco de México(Banxico:メキシコ銀行)による政策金利の決定が焦点となっている。
地元メディアによれば、Banxicoはここ数回にわたり50ベーシスポイント(bp)の利下げを続けてきたが、今回の会合では25bpにペースを落とすとの見方が強まっている。これは、インフレ鈍化の兆候と金融緩和のバランスを取る必要性によるものとされている。
市場では、「18.7300ペソ付近で今週の最大取引量が発生しており、この水準が短期的なレジスタンスとして意識される可能性がある」との分析が出ており、同時に18.60〜18.50ペソが直近のサポートラインとされている。
今後の為替相場の展望と注意点
ペソ相場はここ数週間で上昇トレンドを見せており、これはアメリカの金融政策の方向性と連動している。Fedの利下げ観測が現実となれば、さらなるペソ高が予想されるが、地政学的リスクやBanxicoの政策判断が予想外の結果となる場合は、反転する可能性もある。
また、国内インフレ率の上昇が予想以上となれば、Banxicoが予想以上に引き締め的なスタンスを維持する可能性もあり、為替市場に新たなボラティリティをもたらす可能性もある。
このように、短期的にはペソ高の圧力が強い状況にあるものの、政策判断や国際情勢の影響を受けやすい局面であることから、企業や投資家にとっては引き続き慎重な為替リスク管理が求められる。

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