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メキシコのテレビ視聴、84%がストリーミングに移行
Samsung Adsの最新調査によると、メキシコのテレビ視聴時間の84%がストリーミングに費やされており、従来の地上波やケーブルテレビなどの「リニアTV」の視聴はわずか16%にとどまっている。さらに、スマートテレビ(Smart TV)を利用している世帯の90%が、何らかのストリーミングプラットフォームを使用していることが明らかになった。
この変化はメキシコ全土で見られ、特にNoroeste、Noreste、Suresteの各地域ではストリーミングの利用時間が190時間以上と高い水準にある。逆に、Centro-surではリニアTVの視聴が他地域よりもやや多く、月間67.44時間に達している。
Samsungの調査によると、「Heavy Streamers」と呼ばれる層は、月平均192.11時間をストリーミングに費やしており、従来型のリニアTV視聴者(平均65.03時間)と比較すると、3倍近い視聴時間を確保している。
ストリーミングが主流—「ノンリニア視聴者」の増加
現在、メキシコには3.3百万人の「ノンリニア視聴者(No Lineales)」が存在するとされ、彼らは従来のテレビ放送を全く視聴せず、NetflixやDisney+、YouTube、Amazon Prime Videoなどのストリーミングサービスやゲーム、デジタルコンテンツにのみアクセスしている。
この層はスマートテレビを活用するユーザーの41%を占めており、彼らにリーチするには、従来のテレビ広告戦略では不十分であることが分かる。メディア企業や広告業界は、マルチプラットフォーム戦略を導入し、ストリーミング広告やデジタルマーケティングの強化を進める必要がある。
また、Samsungの調査では、視聴者の性別比率もほぼ均等で、男性51%、女性49%とバランスが取れていることが示されている。
地域別の視聴傾向—ストリーミング消費の違い
メキシコのストリーミング消費は、地域によって異なる傾向を示している。特に、Noroeste(207.77時間)、Noreste(198.42時間)、Sureste(190.43時間)の3地域では、全国平均を超えるストリーミング視聴時間が記録されている。
Centro-sur地域では、ストリーミング視聴時間は187.51時間と全国平均に近いが、リニアTVの視聴時間が他地域より長く、67.44時間となっている。これは、Centro-surの視聴者が従来のテレビ番組への関心を依然として持っていることを示している。
一方、NoroesteやNoresteの視聴者は、テレビ番組を視聴しながらソーシャルメディアで感想を共有する傾向があり、SNSとの連動性が高いことが特徴だ。
広告市場の変化—AVODとFASTの成長
ストリーミング視聴者の増加に伴い、広告市場も変化している。Samsungのデータによれば、ストリーミング視聴時間の50%がAVOD(Advertising-Based Video on Demand、広告型ビデオオンデマンド)またはFAST(Free Ad-Supported Streaming TV、無料広告支援型ストリーミングTV)に費やされている。これは、メキシコの視聴者が「無料で視聴できるなら広告を受け入れる」傾向が強いことを示している。
また、Sureste、Este、Centro-sur地域では、46%の消費者が広告に注意を向け、42%が広告を見た後に商品やサービスを検索していることが判明している。さらに、Noroeste、Noreste、Centro-norte地域では、49%の消費者が広告に積極的な関心を示し、家庭内の会話のきっかけになることが分かった。
これらのデータは、広告主がストリーミング広告をより戦略的に活用する必要があることを示唆している。

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