メキシコ政府は、フェンタニルと呼ばれる合成オピオイドの違法な取引に取り組むため、中国との緊密な連携を確立しています。この情報は、メキシコの外交大臣であるアリシア・バルセナが、国際連合総会の一環として行われた合成ドラッグに対する国際的な取り組みのイベントで発表しました。
フェンタニルは、ヘロインよりも50倍も強力な合成オピオイドであり、アメリカでは特に問題視されています。この薬物は、メキシコの麻薬カルテルが中国から購入した化学物質を使用して製造し、アメリカへ密輸しているとされています。昨年、アメリカではフェンタニルの使用により7万人以上の死亡者が出ました。
アメリカ政府は、メキシコに対してフェンタニルの製造を行うカルテルへの対策を強化するよう圧力をかけています。しかし、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、この薬物が国内で製造されていないと主張し、アメリカへの密輸が中国から直接行われていると述べています。
ロペス・オブラドール大統領は、中国の習近平国家主席に対し、フェンタニルの取り締まりに協力を要請する手紙を数ヶ月前に送付しましたが、中国はこの薬物の供給チェーンに責任があるとは認めていません。一方で、アメリカは中国と協力して国際的なフェンタニル対策のための連携を強化し、この問題に取り組んでいます。
メキシコの外交大臣であるアリシア・バルセナは、フェンタニルに対する取り組みに関して、メキシコはアメリカとカナダとの協力に全力を尽くすと述べました。彼女は、先週、メキシコのシナロア州でフェンタニルの製造者である麻薬組織の一員であるオビディオ・グスマンがアメリカに引き渡され、またシナロア州で200万錠のフェンタニルが押収されたことを挙げ、取り組みの具体例として紹介しました。


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