世界経済が減速する中、メキシコはその逆の動きを見せている。外国からの直接投資は増加の一途を辿り、通貨ペソも他国の通貨に対して強化されている。今、メキシコは米国の主要な取引相手となり、中国を超える位置にある。
Morgan Stanleyの最新のレポートによれば、nearshoringの効果により、メキシコの製造業の輸出は次の5年間で米国に向けて増加すると見込まれる。特に電子部品や電気自動車の生産に注目が集まる中、製造業の輸出は現在のUS$455,000ミリオンからUS$609,000ミリオンに増加すると予測されている。
しかし、これらの経済的機会を完全に活用するためには、いくつかの課題が存在する。環境、社会、ガバナンス(ESG)の標準は、投資家にとって重要な考慮事項となっており、HSBCのMariuz Calvet氏によれば、これらの標準に準拠した経済活動は、経済成長をさらに促進する可能性があると指摘されている。
このような背景の中、人材の育成という課題も浮上している。DanoneのHernán Valcarce氏やMercado Libre MéxicoのEna Torres氏は、経済の成長とともに人材の需要が増加する中、適切に人材を育成し、ビジネスの継続性を保つことの重要性を強調している。
さらに、Michelle Ferrari氏は、従業員のスキルや能力の向上、継続的な学びや成長の機会の提供、そしてESGの考え方と連携した経済活動の推進が、企業の長期的な成功の鍵となると指摘している。
INEGIのデータによれば、2023年の第2四半期にメキシコの国内総生産(PIB)は前四半期に比べて0.8%増加し、2022年と比べて3.6%の増加が見られた。Secretaría de Hacienda y Crédito Público(SHCP、財務省)の予測では、2023年末までにPIBは3%以上の成長が見込まれている。
このような経済の前進を背景に、メキシコのビジネス界では、nearshoringという新しい経済活動が注目されている。特に、異なる産業間でのコラボレーションやシナジーの創出が求められており、これを実現するためのイベントとして、Mexico Businessが主催する「Mexico Business Summit 2023」が開催される予定である。
このイベントでは、メキシコの経済の未来を形成する中心的な役割を果たしているビジネスリーダーや政治家が一堂に会し、様々なセクターからの知識や視点を共有し、新たなビジネスチャンスを生むことを目指している。


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