メキシコ国内で労働時間を48時間から40時間へと短縮するという提案が浮上している。しかしこの提案に対して、Coparmex(メキシコのビジネス組織)は厳しい目を向けている。具体的には、その提案を「ポピュリスト、デマゴーグ、選挙主義」として批判している。
Coparmexによると、その短縮案はメキシコの給与に35~40%の増加をもたらす可能性があり、それに対処できる企業は一つもないとの見解を示している。Ricardo Barbosa、Coparmexの労働委員会の代表は、この短縮案に関して「国際的な基準に合わせるためのステップであると認識しているが、現時点での実施は適切ではない」との立場を明確にしている。
一つの大きな懸念点として、メキシコの80%の企業が中小企業であり、労働時間の短縮が導入されると、これらの企業が非公式な部門に移行する可能性があることが挙げられている。Barbosa氏はさらに、「非公式な部門の問題を真剣に考慮する前に、労働時間の短縮を議論することは、非公式な部門の拡大を引き起こすだけであり、それは非常に無責任である」と警告している。
さらにCoparmexは、チリのモデルを参考にすることを提案している。チリは、労働時間を45時間から40時間へと短縮するための改革を進める過程で、1年間の対話を経て、インフレや大手雇用者、中小企業への影響を考慮しながら改革を実施している。Barbosa氏は、「チリのモデルは国際的に魅力的であり、メキシコも同様のアプローチを取るべきだ」と指摘している。
メキシコの労働環境は、多くの中小企業が非公式な部門に存在しているという現状があり、この問題を解決するためのアプローチが求められている。Coparmexの意見としては、労働時間の短縮よりもまず非公式な部門の問題に取り組むべきだとの立場であり、今後の議論の方向性が注目されている。


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