メキシコが深刻な水資源危機に直面しています。この問題を解決するためには、連続的な大規模投資が必要となると、世界銀行のコンサルタント、ベロニカ・マルティネス氏が警告しました。
マルティネス氏によれば、良質な水のアクセス、衛生、下水道などの基本的な設備を確保するためには、メキシコ政府が年間850億ペソ(約4500億円)を次の10年間にわたって投資することが必要だと指摘しています。この危機は、気候変動の影響による自然災害だけでなく、インフラへの投資不足が深刻化した結果生じています。
しかし、一方で、メキシコの国家水委員会(Conagua)の2023年度予算は930億ペソとなり、前年度比で40%増加したと発表されました。この増加は、水道、灌漑地域、その他のプロジェクトへの投資増加を反映しています。
しかし、過去の支出傾向を見ると、公共支出は過去数年間で減少しており、2015年のConaguaへの予算はわずか270億ペソでした。これは、ほとんどの水資源管理機関が赤字で、国の水資源を管理するには「財政的に不安定」な状況だったとマルティネス氏は指摘します。
さらに、国民銀行(Banobras)のカルロス・プエンテ氏は、Conaguaを通じた国家だけが水資源管理、処理、供給のためのインフラに対応することは現実的でないと主張しました。彼は、「メキシコにはこれらのニーズを完全に満たすことができる資金源が存在する。問題は、公的・私的イニシアティブが水の効率的な使用に対して倫理的な責任を果たすかどうかだ」と述べています。
このような状況を踏まえ、マルティネス氏は資金不足を補うための協力モデルの開発が重要であり、持続可能な形でインフラプロジェクトの開発を指導する計画を作成することが必要だと述べました。
今後、メキシコが水資源危機の解決にどのように取り組むかが注目されます。そのためには、適切な予算配分とともに、公共・私的セクターの間での協力と、持続可能なインフラ開発に向けた戦略的な計画が必要となるでしょう。


会員でない方は会員登録してください。



Comments