メキシコの航空業界は新たな動きに注目が集まっている。フェリペ・アンヘレス国際空港(Aeropuerto Internacional Felipe Ángeles, AIFA)が、2023年11月9日から空港使用料(Tarifa de Uso de Aeropuerto, TUA)を増額することを発表した。国内便のTUAは245ペソから266.62ペソへと8.6%増加し、国際便に至っては21.1ドルから26.62ドルへと25.7%の大幅な増額が見込まれている。これには付加価値税(Impuesto al Valor Agregado, IVA)も適用される。
この増額は、メキシコ政府が民間空港運営グループに対してTUAの削減を要請している中での意外な措置である。航空券の価格を最大12%下げることを目指す政府の方針とは相反する形となっている。実際、航空民間運営グループは、政府との交渉の結果、収益の5%から9%へと支払い比率を増やすことに合意している。
特に、太平洋空港グループ(Grupo Aeroportuario del Pacífico)は、2023年11月と12月に9つの空港でTUAを10%削減すると発表。さらに、2024年には政府との間でTarifa Máxima Conjuntaの削減に関する交渉を終える予定である。しかし、AIFAのTUA増額はこれらの動きとは逆行するものであり、航空業界内外で様々な憶測を呼んでいる。
メキシコ政府は、航空運賃の削減を通じて航空輸送を促進し、より多くの市民が航空サービスを利用できるようにする計画を進めている。インフラストラクチャー、通信および輸送省(Secretaría de Infraestructura, Comunicaciones y Transportes)のロヘリオ・ヒメネス・ポンス副大臣は、TUAの8から12%の削減を目指していると述べている。
AIFAのTUA増額は、メキシコ国内での航空運賃の動向に新たな変数をもたらすものであり、今後の航空業界の発展にどのような影響を与えるかが注目される。政府の方針と民間空港運営グループの動向がどのように調和するのか、そのバランスを取ることが今後の課題となるだろう。


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