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米艦船がBaja California沖を航行、SEMAR「自由航行区域」と説明
メキシコ海軍(Secretaría de Marina, SEMAR)は2025年2月3日、Baja California沖で米軍艦が航行していると報告した。SEMARによると、これらの船舶は国際的に認められた自由航行区域を通過しており、特に問題はないと説明している。
今回確認された船舶には、米国海軍の空母USS Nimitz、補給艦USNS Henry J. Kaiser、軍事艦US GOV Vesselなどが含まれる。これらの艦船はBaja Californiaと米国の国境付近で航行し、一部は旋回動作を繰り返していた。
米艦船の動きは航海情報サイト「Marine Traffic」にも記録されており、一部のメディアがこれを報じたことにより、注目が集まった。
SEMARの声明「自由航行区域であり問題なし」
SEMARは、米軍艦の航行について公式の声明を発表し、「これは初めてのことではなく、過去にも類似の事例があった」と説明した。
さらに、SEMARの公式X(旧Twitter)アカウントでは以下のように投稿されている。
「Secretaría de Marinaは、これらの艦船が国際的な自由航行区域を航行していることを確認しました。これまでにも同様のケースがあり、特段の問題は発生していません。」
加えて、SEMARは今回の航行がメキシコの領海を侵犯していないことを強調した。「現時点では、メキシコの主権を脅かすような事態は発生していない」と明言している。
米偵察機の飛行と国境の軍事的動き
今回の米軍艦の動きと同時に、2025年2月3日には米軍の偵察機がBaja California沖を飛行していたことも確認されている。
これについてメキシコ国防省(Secretaría de la Defensa Nacional, SEDENA)は、「飛行は国際空域で実施されており、メキシコの領空には侵入していない」と説明した。
一方で、これらの軍事的な動きは最近のメキシコ・米国間の交渉と関連している可能性がある。特に、クラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が合意した「関税の一時停止」と関係があるとの見方も出ている。
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米国との合意:関税と安全保障協力の交換条件?
2月3日に確認された米艦隊の動きは、最近のメキシコと米国の交渉とタイミングが一致している。
シェインバウム大統領とトランプ大統領は、2025年2月1日に電話会談を行い、米国がメキシコ製品への25%の関税を一時停止することで合意した。その交換条件として、メキシコ政府は以下のような対策を講じることを約束している。
- メキシコ北部の国境に10,000人のGuarda Nacional(国家警備隊)を配備し、麻薬密輸と不法移民の取り締まりを強化。
- 米国とメキシコの軍事・安全保障協力を深化し、特に麻薬カルテル対策を強化。
SEMARは、これらの軍事協力の一環として、米艦隊の自由航行を認める形になっている可能性がある。
また、今回の件は、メキシコと米国の軍事関係が以前よりも緊密になりつつあることを示唆している。

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