
2024年1月から9月の間、メキシコ国内の新規投資はわずか20億6,000万ドルにとどまり、その67.3%がBaja California Sur、Quintana Roo、Chihuahuaの3州に集中している。これらの州は、観光や製造業を中心に新規資金を引きつけているが、全国的な投資の減少が問題視されている。
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投資の集中:Baja California Sur、Quintana Roo、Chihuahua
Baja California Surが主導しており、7億3,840万ドルの投資を受けている。この資金は主に観光業に集中し、高級ホテルやリゾート施設の建設が進行中である。続いて、Quintana Rooは3億9,570万ドルを受け、観光インフラの強化が図られている。3番目に多いのはChihuahuaで、2億5,220万ドルが主に輸送機器の製造に投じられている。
一方で、DurangoやMorelosなどの州では新規投資がゼロであり、地域間の格差が顕著となっている。
メキシコ全体の新規投資の減少
メキシコ全体の外国直接投資(IED)は、前年同期比で35,735億ドルとわずかな増加を見せているが、新規投資は全体の5.7%に過ぎない。前年の10.7%と比較して大幅な減少が見られる。この背景には、米国やメキシコでの選挙や、不確実な経済環境が影響を与えている。
特に、TeslaのNuevo Leónへの投資計画が米国の関税政策を懸念して一時停止している点が象徴的だ。こうした状況が新規投資に対する慎重な姿勢を強めている。
Nearshoringの影響と製造業の役割
一部の製造業はNearshoring(近隣国への生産拠点移転)の恩恵を受けているが、新規投資には結びついていない。製造ラインの拡張や既存施設の活用が中心であり、新規プロジェクトとしての形は取られていない。専門家は、投資の流れを増やすには、インフラ整備や規制の透明性向上が必要であると指摘している。
投資家の慎重な姿勢とその要因
2024年には、特に米国の選挙が投資家心理に影響を与えている。Donald Trump氏による関税導入の可能性が不確実性を生んでおり、メキシコでの投資計画が抑制されている。また、国内の選挙も政策の安定性に対する懸念を高めている。
専門家は、こうした状況が2025年半ばまで続く可能性を指摘しており、特に新規投資を促進するための積極的な政策が求められている。

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