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メキシコの財政安定基金、2024年の課題と展望

government building in Mexico
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FEIP残高、2018年の5分の1に減少


2024年9月末時点で、メキシコのFondo de Estabilización de los Ingresos Presupuestarios(予算収入安定化基金、以下FEIP)の残高は50,804百万ペソにとどまり、2018年の最高値である246,690百万ペソのわずか20%程度となった。これは、メキシコ経済の成長鈍化や予想を下回る税収、石油収入の減少に起因している。

FEIPは政府収入が予算を下回った場合に使用される緊急資金として設立され、主に税収や石油収入の余剰金から補充される。しかし、2020年のCOVID-19パンデミック以降、この基金の利用頻度が増加し、回復が追いついていない。

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州政府に影響を与えるFEIEFの減少


Fondo de Estabilización de los Ingresos de las Entidades Federativas(州政府収入安定化基金、以下FEIEF)も深刻な減少を示している。2024年9月末時点での残高は12,886百万ペソとなり、2018年の76,348百万ペソに比べて6分の1以下となっている。FEIEFは、州政府が連邦政府からの収入に依存する場合の不足分を補填する目的で使用される。

専門家によれば、これらの基金の減少は、州政府や地方自治体に対する予算削減圧力を高める可能性がある。特にHidalgo、Oaxaca、Guerreroなど、連邦政府からの資金に大きく依存している州では、公共サービスの質の低下やインフラ整備の遅延が懸念されている。

FEIP及びFEIEFの水準グラフ(SHCPのデータより作成)

経済成長鈍化が基金の回復を妨げる


2024年のメキシコ経済成長率は2.5%から3.5%と予測されているが、2025年には1%から1.5%まで低下する可能性があるとInstituto Mexicano de Ejecutivos de Finanzas(メキシコ財務エグゼクティブ協会、以下IMEF)やOrganización para la Cooperación y el Desarrollo Económicos(経済協力開発機構、以下OECD)が指摘している。

経済成長の鈍化により、税収やその他の収入が予想を下回る場合、FEIPやFEIEFの回復はさらに遅れる見通しである。IMEFの専門家は、「基金の残高が低い状況でのさらなる経済危機は、政府の財政運営に大きな課題をもたらすだろう」と述べている。

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今後の展望と政策対応の必要性


基金の回復が遅れる中、メキシコ政府は財政政策の再検討を迫られている。特に、経済成長を促進し、税収を増加させるためのインセンティブや投資政策が必要とされる。専門家は、連邦政府が州政府への財政移転を維持し、インフラプロジェクトへの支援を強化することを提案している。

また、州政府も自立的な財政運営を模索する必要がある。例えば、Ciudad de MéxicoやEstado de Méxicoでは、独自の収入源を確保する努力が進められている一方で、HidalgoやGuerreroなどの州では、さらなる連邦支援が不可欠となっている。

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