Guanajuato州の環境・土地整備省(Secretaría de Medio Ambiente y Ordenamiento Territorial, SMAOT)は、飲料水のアクセスが困難な地域に焦点を当てた雨水収集プログラムを進めている。この取り組みは、飲料水供給の困難な地域の住民に清潔な水を提供するとともに、水源の確保と環境保護を目的としている。
プログラムの背景には、多くの地域での水不足とそれに伴う健康問題がある。特に雨期には豊富な水が得られるが、これを適切に収集・浄化せずに放置することで、多くの水が浪費されている。この問題の解決を目指して、SMAOTは雨水収集装置の設置を進めている。
SMAOTのマリア・イザベル・オルティズ・マンティージャ局長は、このプログラムの拡大の必要性を強調している。オルティズ・マンティージャ局長によれば、このプログラムは都市部にも展開する必要があると指摘。特に都市部では、雨水が排水システムと混合し、水質の悪化や洪水の原因となる場合がある。これを解消するためには、雨水を効率的に収集・利用する取り組みが不可欠である。
具体的な取り組みとして、2019年にSMAOTは雨水収集装置のパイロットプログラムを開始。Atarjea、Xichú、San Felipe、San Miguel de Allende、Victoria、Dolores Hidalgo、San Diego de la Uniónの7つの自治体で、合計259の雨水収集装置が設置された。そして、この年にはAtarjea、Xichú、Victoria、Silaoの4つの自治体でさらに109の装置を設置する予定である。
さらに、公共の学校でもこの取り組みが展開されている。既にSalamanca、San Miguel de Allende、Atarjeaの各学校に雨水収集装置が設置され、生徒や教職員が清潔な水を利用できるようになった。特に、Joyita de Villafaña地域のMiguel Hidalgo小学校では、家族が交代で20分離れた井戸から水を取りに行っていた問題が、この装置の設置により解消された。
オルティズ・マンティージャ局長は、雨水収集装置の効果についても言及。特に地域の健康への寄与が大きいという。井戸水の使用が減少し、胃腸疾患の発症率が低下したとのことである。
総じて、Guanajuato州の雨水収集プログラムは、水源の確保と地域の健康の向上を目指して展開されている。今後の都市部への展開にも期待がかかる。


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