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米国、Harolditoに500万ドルの懸賞金を発表
アメリカ政府は2025年3月25日、グアテマラの麻薬密輸組織の一員であり、メキシコの複数の麻薬カルテルとも関係のあるHaroldo Waldemar Lorenzana Terraza(通称Haroldito)に対し、逮捕と有罪判決につながる情報提供者に最大500万ドル(約5億円)の懸賞金を支払うと発表した。
この措置は、アメリカ合衆国国務省(Departamento de Estado de los Estados Unidos/アメリカ国務省)とグアテマラ政府の協力によって実施されるもので、グアテマラ国内で既に設定されている50,000ケツァル(約85万円)の報奨金に追加する形となる。
Harolditoは、グアテマラのLa Reforma地区を拠点とする家族経営の麻薬組織に属しており、メキシコの麻薬カルテルとの連携が強く、その中にはCártel de Sinaloa(シナロア・カルテル)も含まれる。
グアテマラ発、メキシコを経由する国際麻薬ルート
Harolditoが関与する密輸組織は、1996年から現在に至るまで、コロンビアから中米各国を通じてメキシコへと運ばれるコカインのルートを構築してきた。これらのルートは、アメリカ合衆国へと続く密輸の主要経路の一部を形成している。
アメリカの麻薬取締局(Drug Enforcement Administration/DEA)は、長年にわたりHarolditoの組織に対する調査を行っており、その結果、国際麻薬密輸および共謀の罪でアメリカにおいて起訴されている。DEAの調査によると、同組織は数十トンにおよぶコカインを中米諸国やメキシコを通じてアメリカ国内へと運び、巨額の利益を得てきたとされている。
Harolditoの組織とメキシコ麻薬カルテルの関係
国務省の発表によれば、Harolditoが関与する麻薬組織は、メキシコ国内の複数の麻薬カルテルと協力関係にある。その中でも特に、Cártel de Sinaloa(シナロア・カルテル)との連携が指摘されており、同カルテルは近年、アメリカにより「organización terrorista extranjera(外国テロ組織)」として指定されたばかりである。
地元メディア「Prensa Libre」によれば、Lorenzana一家は、長年にわたり麻薬密輸ルートの確保と治安部隊への賄賂提供を通じて地域に強固な影響力を築いてきたと報じられている。
このような背景から、アメリカはHarolditoを単なる密輸犯としてではなく、国際的な麻薬ネットワークの中心人物の一人として位置付けている。
米国の対中南米麻薬対策強化の一環
今回の懸賞金発表は、アメリカが中南米地域における麻薬密輸ネットワークの解体を目的として強化している施策の一環である。
アメリカ国務省は「Transnational Organized Crime Rewards Program(国際組織犯罪報奨制度)」を通じて、各国政府や市民と連携しながら重要な情報を集めており、Harolditoに対する500万ドルの懸賞金も同制度に基づいて設定された。
これにより、グアテマラ国内のみならず、中米全域での情報提供が期待されている。過去にも同様の懸賞金制度を通じて、複数の麻薬組織幹部の逮捕につながった事例がある。
Harolditoのような人物を追跡し、逮捕・引き渡しを実現することは、アメリカの麻薬対策政策において戦略的な意味を持つ。

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