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H5N1型インフルエンザ、人間への致死率は約50%
メキシコの感染症専門家であるAlejandro Macías氏は、Coahuila州でH5N1型インフルエンザにより3歳の少女が死亡したことを受け、現在のリスクは低いものの、同ウイルスの致死率は人間に対して約50%に達すると警告している。
致死率50%、変異によるパンデミックリスクに懸念
Macías氏は、自身のSNS上で「H5N1(インフルエンザ・aviar altamente patógena:高病原性鳥インフルエンザ)はパンデミック(pandemia)につながる可能性を秘めている」と指摘している。実際、同ウイルスは現在も1〜2回の変異で「人から人へ」の感染が可能になる恐れがあり、進化の過程にあると述べた。
地元メディア「El Financiero」によると、H5N1は当初、渡り鳥によって拡散された後、農場の家禽類(aves de granja)や野生のペリカン、サギなどに広がり、現在は米国でウシ(ganado lechero)への感染も確認されている。これは哺乳類への感染拡大が現実化しつつあることを示しており、専門家の間でも注意喚起が強まっている。
感染リスクの現状とWHOの見解
世界保健機関(Organización Mundial de la Salud:OMS)は、現在のところ一般の人々にとってのリスクは「低い」と評価している。これは、感染が主に動物と直接または間接的に接触した人に限定されているためである。
Macías氏も、H5N1型インフルエンザの主な感染経路は「病気の鳥との接触」であり、感染した人の多くは渡り鳥や家禽類と密接に接触していたと指摘する。特に、Coahuila州Torreón市の少女のように、重症化するリスクはあるものの、人から人への感染は現時点では確認されていない。
また、米国ではウシからの感染も報告されているが、この場合は重篤な症状には至らず、主に「鼻炎(rinitis)」や「結膜炎(conjuntivitis)」といった軽度な症状が中心だという。
食材による感染の可能性と安全な調理方法
鶏肉や卵を食べることでH5N1に感染する可能性については、正しく調理されていればリスクはほぼないとされている。Macías氏は、「鶏肉や卵はよく加熱して食べれば安全であり、仮にウイルスが存在していたとしても、加熱により不活性化される」と述べている。
特に「黄身が半熟の卵」や「十分に火が通っていない鶏肉」を食べることは危険であり、インフルエンザに限らず、サルモネラ菌など他の感染症のリスクにもつながると指摘されている。
保健当局が推奨する予防措置と症状の見分け方
メキシコ保健省(Secretaría de Salud:保健省)は、インフルエンザに関連する症状が現れた際にはすぐに医療機関を受診するよう促している。特に、以下の症状が見られた場合は注意が必要である:
- 発熱
- 咳
- 喉の痛み
- 鼻水(escurrimiento nasal)
- 呼吸困難
- 結膜炎(目のかゆみ・赤み)
- 嘔吐や下痢
- 出血、意識障害など
さらに、予防措置として以下の行動が推奨されている:
- 手洗いを頻繁に行う
- 咳やくしゃみをする際は口と鼻を覆う
- 密閉空間の換気を行う
- 調理器具を生肉用と調理済み用で使い分ける
- 死んだ鳥や動物には触れない

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