
メキシコの外国直接投資、政府目標を下回る結果に
メキシコは2024年、外国直接投資(Inversión Extranjera Directa, IED)として36,872億ドルを記録し、前年から1.11%の増加となったが、政府が目標としていた40,000億ドルには届かなかった。この数値は、Banco de México(メキシコ銀行)のデータによるものである。
新規投資の減少と再投資の増加
2024年のIEDの内訳を見ると、新規投資は3,169億ドルと過去最低を記録し、前年の5,217億ドルから39.2%の減少となった。一方、再投資は28,710億ドルで前年から7.7%増加し、IED全体の77.9%を占めた。企業間の資金移動も4,994億ドルと8.3%の増加を示した。
投資元国と主要セクター
投資元国別では、アメリカ合衆国が16,513億ドルでトップとなり、次いで日本(4,285億ドル)、ドイツ(3,788億ドル)、カナダ(3,216億ドル)、オランダ(1,881億ドル)が続いた。セクター別では、製造業がIEDの54%を占め、特に輸送機器、飲料・タバコ、コンピュータ機器、化学分野が注目された。
政府目標未達の背景と今後の展望
政府は40,000億ドルのIED誘致を目標としていたが、最終的な数値はこれを下回った。2024年後半の投資活動の低迷が主な要因とされ、特に第4四半期にはわずか676億ドルのIEDしか記録されなかった。専門家は、政権交代やアメリカ合衆国でのドナルド・トランプ大統領の再任、司法改革の承認などが企業の投資判断に影響を与え、不確実性を高めたと指摘している。
今後、メキシコ政府は投資環境の安定化と魅力向上に向けた政策の見直しや、新たな国際情勢への対応が求められる。特に、新規投資の減少傾向を食い止めるための具体的な施策が必要とされている。

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