
メキシコ経済省(Secretaría de Economía:経済省)が2025年7月にBaja California Sur、Campeche、San Luis Potosíを含む8州に投資促進委員会を設置し、国内外投資を誘致するために連携を強化。
投資促進と地域発展 加盟州が8州に到達
メキシコ政府は、国内の地域経済を強化する戦略の一環として「Plan México」イニシアティブを推進しており、投資促進委員会(Comités de Promoción de Inversiones)の設置が全国的に進められている。2025年7月現在、新たにCampeche、Baja California Sur、San Luis Potosíが加わり、同委員会が設置された州は合計8州に到達した。地元メディアによれば、同計画は国内外の民間投資家と連携し、地域経済の発展を加速させることを目指している。
計画は、各州ごとに委員会を設置するとともに、全国レベルで1つの委員会を設置する構想であり、合計33の委員会を組織する予定だ。これにより、メキシコ経済省(Secretaría de Economía:経済省)と民間企業との間で直接かつ信頼性の高いコミュニケーションルートを確立する。目的は、国内外投資の誘致、雇用創出、経済多様化の促進である。
投資促進委員会の設置背景と狙い
投資促進委員会は、各州の知事と国内大手企業の経営幹部らが共同で構成しており、特定の州経済の潜在力を踏まえた投資機会と課題を共有する場として機能している。具体的には、Coppel、Mabe、L’Oréal、Fermaca、Bicicletas Mercurio、Grupo Pinsa、SportVisionなどが参画し、民間企業の知見とニーズを取り入れた柔軟な地域戦略が議論されている。
この取り組みは、各州経済が抱える固有課題に応じて地域別の「Wellbeing Corridors(Corredores del Bienestar)」とも連動。Bajío CorridorではSalomón Rosas Ramírez、Northwest CorridorではAstrid Natividad González Degolladoが地域コーディネーターを務めている。また、全体調整役としてEugenio Govea Arcosが委員会運営を統括し、Carlos Candelaria LópezがWellbeing Corridors全体の進行を監督している。
Campeche州での具体的事例とHecho en México認証
Campeche州での公式イベントでは、委員会設置の発表に加え、国内製品の品質を保証する「Hecho en México」認証授与式も行われた。Hecho en México認証は、Bárbara Botelloが全国コーディネーターとして主導しており、国内基準を満たした商品を支援する制度である。地元メディアによると、今回認証を受けた企業は、地域産業の競争力を高め、国際市場への参入にも有利に働くとされる。
この取り組みを通じて、Campeche州の企業が国内外の市場で「メキシコ品質」のブランド価値を高める機会が増え、地域経済における中小企業の役割強化も期待されている。
全国32州への展開と今後の計画
Vidal Llerenas Morales経済次官は、Campeche州で行われたイベントで公式声明を発表し、投資促進委員会の意義を強調した。次官によれば、委員会は連邦・州政府間の政策目標を統合し、各地域が「投資受け入れ可能な環境」を整備するための中核的役割を担う。
メキシコ経済省は、今後数週間のうちにさらに多くの州で投資促進委員会を立ち上げ、全国32州すべてでの設置を完了する方針だ。この動きにより、メキシコ全土にわたる投資インフラが強化され、地域格差是正および経済多角化政策が加速する見通しだ。
計画が完了すれば、民間投資家にとって各州の優先プロジェクトや支援策が一元的に把握可能となり、より効果的な投資判断が可能になる。この新たな制度設計により、メキシコ政府は外国直接投資(FDI)の持続的増加を目指し、地域ごとに適した成長戦略の実現に注力する。

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