
メキシコ-Querétaro鉄道プロジェクトが始動
2024年10月、メキシコ-Querétaro間を結ぶ鉄道の建設に向けた準備作業が正式に開始された。このプロジェクトは、Ciudad de MéxicoからQuerétaroまでの移動時間を40%削減し、約1時間40分に短縮することを目指している。プロジェクトの初期段階では、工事に必要な地質調査や設計作業が進められており、2025年4月に正式な建設が始まる予定である。
鉄道は高速で運行し、160km/hのスピードで450人の乗客を運ぶ能力を持つ予定だ。鉄道はCiudad de MéxicoのBuena Vista駅を起点に、Querétaro州San Juan del Ríoを経由してQuerétaro市に到達する。プロジェクト全体は、国防省(Secretaría de la Defensa Nacional, Sedena)に所属するエンジニア部隊Felipe Ángelesが担当することが決定されている。
3つの主要駅と関連インフラ
鉄道には3つの主要駅が建設される予定で、Buena Vista、San Juan del Río、そしてQuerétaro市に設置される。さらに、鉄道と周辺インフラを補完するために、77の橋、12のトンネル、3つの高架橋が計画されている。これらのインフラ整備により、鉄道は地形や都市部の交通障害を効率的に克服することができる。
工事の進行と環境対策
この鉄道建設プロジェクトは、環境への配慮も重視している。環境省(Secretaría de Medio Ambiente y Recursos Naturales, Semarnat)は、鉄道が既存の貨物線路を利用することで、環境への影響を最小限に抑えることを目指している。初期段階の環境影響評価もすでに承認されており、持続可能な建設を実現するための厳しい基準が適用される予定である。
時間とコストの削減効果
Google Mapsによると、現在、メキシコシティからQuerétaroまでの車での移動には約677ペソがかかる。内訳は、ガソリン代が303ペソ、料金所の料金が374ペソ。バスの利用では450ペソかかり、移動時間は約3時間である。この鉄道プロジェクトにより、交通手段の選択肢が増え、効率化が図られる。
地域経済への影響と今後の展望
鉄道建設は、Querétaro州の経済に大きな影響を与えると期待されている。約49万人の雇用が創出される見込みで、うち16万5000人は直接雇用、32万5000人は間接的な雇用となる。また、鉄道は将来的にNuevo LaredoやGuadalajara、さらにはNogalesまで延伸される計画が進められており、地域間の経済活動や観光の促進が見込まれている。
2028年完成予定
メキシコ-Querétaro間の鉄道プロジェクトは、交通時間の短縮や経済的な発展をもたらす画期的な取り組みである。鉄道の建設は2025年に開始され、2028年の完成を目指して進行中だ。環境への配慮や地域経済への貢献も重視されており、メキシコにおける鉄道インフラの新たな時代が幕を開けようとしている。

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