
Mexico Cityの地下鉄12号線(Línea 12 del Metro de la Ciudad de México)の拡張工事は、計画から大幅に遅れていることが明らかになった。現地の当局者によると、現在の工事進捗はわずか52%であり、プロジェクトの完了にはさらに多くの時間がかかる見込みである。拡張工事は、Mixcoac駅からObservatorio駅までの区間で行われており、最終的には既存の路線網をより広範囲に接続し、市内の交通渋滞を緩和することを目的としている。
このプロジェクトは、メキシコ市政府(Gobierno de la Ciudad de México)が進めるインフラ拡充計画の一環として位置づけられている。地下鉄12号線は、2012年に開業して以来、多くの技術的問題や建設上の欠陥に直面しており、特に2021年5月にはOlivos駅付近での崩落事故が発生し、多数の死傷者を出した。この事故により、当局は路線全体の安全性を再評価し、大規模な修繕工事を実施する必要が生じた。
Observatorio駅への延伸計画は、当初は2022年に完成する予定であったが、設計の変更や予算の問題、さらにはパンデミックによる影響などにより、大幅に遅延している。Mexico Cityの都市公共交通システムを監督する都市公共交通局(Sistema de Transporte Colectivo, STC)の関係者は、現場の技術的な課題と予算上の制約が工事の進捗を鈍化させていると指摘している。
現在、工事は主にトンネルの掘削や橋梁の建設、さらには電気設備や信号システムの設置に集中している。特に、地下トンネルの建設は地質的な問題によって難航しており、一部の区間では地盤改良や補強工事が必要とされている。さらに、周辺地域の住民からの騒音や振動に対する苦情も相次いでおり、環境影響評価の見直しが進められている。
メキシコ市のClaudia Sheinbaum市長は、地下鉄12号線の拡張は市の交通網の強化に不可欠であると述べており、工事の遅延を解消するための追加措置を講じる意向を示している。Sheinbaum市長はまた、工事の安全性と品質を確保するため、定期的な現場視察を行い、関連する技術チームとの連携を強化すると発表した。
一方で、工事の遅延に対する批判の声も強まっている。市民団体や交通問題の専門家は、政府が透明性を持って進捗状況を公表し、追加の遅延を防ぐための対策を講じるべきだと主張している。また、工事に関連する予算の使途や契約内容についても、さらなる監視と検証が求められている。
地下鉄12号線の延伸が完了すれば、Mexico Cityの西部地域の住民にとっては利便性が大幅に向上し、通勤時間の短縮や交通渋滞の緩和が期待される。しかし、現状の進捗から判断すると、その実現にはまだ時間がかかる見通しであり、引き続き関係者間での調整と努力が求められる状況である。
工事の進捗状況や新たなスケジュールについては、今後数か月以内にMexico City政府からの公式な発表があると予想される。現段階では、具体的な完成時期や追加の費用が発生する可能性については不明であるが、市民の安全を最優先に考えた取り組みが進められることが期待されている。

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