
Index ➖
メキシコの対中貿易拡大が米国とカナダの懸念を招く
メキシコが中国からの輸入を増加させ、米国とカナダからの輸入を減少させたことで、北米の主要貿易相手国である米国とカナダの懸念が高まっている。
メキシコの輸入動向:北米から減少、中国から増加
Banco de México(メキシコ銀行)のデータによれば、2024年1月から11月の間に、メキシコの米国からの輸入は2.23%減少し、2316億8100万ドルとなった。カナダからの輸入も2.22%減少し、118億7900万ドルとなっている。一方で、中国からの輸入は13.84%増加し、1193億7600万ドルに達した。
米中貿易摩擦とメキシコへの影響
2018年に始まった米中間の貿易摩擦により、中国は米国市場でのシェアを失い、その結果、メキシコとの貿易関係を強化する動きが見られた。2018年には、メキシコの中国からの輸入額は835億1100万ドルであったが、2023年には1141億9100万ドルに増加している。
メキシコ政府の対応策:「Plan México」の導入
メキシコ政府は、対中貿易の拡大が北米の貿易パートナーとの関係に影響を及ぼす可能性を認識し、輸入代替戦略を打ち出している。2025年1月、Claudia Sheinbaum大統領は「Plan México」を発表し、国内生産の強化とアジアからの輸入削減を目指すとした。この計画には、2025年から2030年の間に2770億ドルの投資を誘致し、150万人の雇用を創出することが含まれている。

北米諸国の懸念とメキシコの立場
米国とカナダは、メキシコの対中貿易拡大がUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の精神に反すると懸念を示している。特に、米国は中国製品がメキシコを経由して米国市場に流入する可能性を警戒している。これに対し、メキシコ政府は国内産業の強化と貿易バランスの是正を図るとともに、北米との協調を維持する姿勢を示している。

Loading...
会員でない方は会員登録してください。



Comments