
小売売上、9月はわずかに0.1%増加
2024年9月、メキシコの小売売上高は前月比0.1%増加したが、前年同月比では0.9%減少した。これは、消費者信頼感の低下や雇用市場の鈍化といった経済的な要因が影響していると考えられる。メキシコ国立統計地理情報研究所(INEGI)が発表したデータによると、小売売上高は3カ月連続で増加を記録しているものの、その伸びは非常に緩やかである。
年初来の累積データが示す小売市場の低迷
2024年1月から9月までの累積データでは、小売売上高は前年同期比で0.4%減少している。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらした2020年の9.8%減少以来、初めての年間累積減少となる。COVID-19による異常な経済状況を除けば、2013年以来初めてのマイナス成長である。
小売売上高の鈍化は、雇用市場の弱さと消費者信頼感の低迷に起因している。2024年9月の正式雇用者数は90,968人に減少し、これは2013年以降で最も低い水準である。同時に、INEGIによる消費者信頼感指数は月間で0.4ポイント減少し、47.1ポイントとなった。年間比較ではわずか0.2ポイントの増加に留まっている。
分野別データ:上昇と下降の明暗
INEGIの月次商業企業調査(EMEC)によると、9月には22のカテゴリー中12カテゴリーで売上増加が見られた。特に以下の分野で顕著な成長が報告されている:
- オートバイ販売:+5.1%
- デパート:+4.2%
- 家具販売:+4.2%
- 中古品販売:+3.5%
- インターネットとカタログ販売:+2.4%
一方で、以下の分野では減少が目立った:
- 文房具類:-5.1%
- レクリエーション用品:-4.7%
- コンピュータ・通信機器:-2.3%
- 食料品と日用品:-1.8%
- 衣類以外の繊維製品:-1.6%
これらのデータは、消費者の購買行動が分野によって異なることを示しており、特に耐久消費財や嗜好品への支出が低迷していることが分かる。
消費者信頼感と雇用市場が示す課題
消費者信頼感指数の低迷と雇用市場の減少は、消費活動に大きな影響を与えている。9月の新規雇用者数は31.4%減少し、90,968人にとどまった。これは2013年以降で最も低い水準であり、特に低所得層における支出の削減につながっていると見られる。
一方で、消費者信頼感指数は0.4ポイントの減少を記録し、47.1ポイントとなった。これは2023年9月の5.7ポイント増加と比較すると、著しい停滞を示している。この指数の低迷は、消費者の購買意欲を直接的に制約している。

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