
メキシコペソが5日連続の上昇を記録
2024年11月19日、メキシコペソは対ドルで5日連続の上昇を記録し、Banco de México(メキシコ中央銀行)が発表した終値は20.1136ペソとなった。先週金曜日の20.3811ペソからの上昇率は1.31%で、26.75セントの上昇となった。
世界情勢がペソの値動きに影響
ペソの堅調な動きの背景には、国際的な要因がある。ロシアとウクライナ間の緊張の高まりやアメリカの政治動向が、為替市場に影響を及ぼしている。特に、アメリカの次期大統領Donald Trumpの政策が注目されている。市場ではTrump政権の政策が貿易や移民、経済成長にどのような影響を与えるかについて、さまざまな予測が行われている。
また、アメリカ連邦準備制度(FRB)が次回の会合で金利をどうするかが議論されており、市場では金利据え置きの可能性が高いと見られている。この見解がペソの安定につながっている。
国内政策が為替市場に与える影響
国内的には、Banco de Méxicoが先週金利を10.50%から10.25%に引き下げたことが影響している。この金利引き下げの目的は経済の刺激であるが、同時にムーディーズ(Moody’s)がメキシコの信用格付けの見通しを「安定」から「ネガティブ」に変更したことが、市場に不安をもたらしている。ムーディーズは、メキシコの司法制度の弱体化と政府債務の増加を理由として挙げている。
Gabriela Siller氏(Banco Baseのアナリスト)は、これらの状況がペソの中期的なボラティリティを高める可能性があると述べた。
米国の政策とペソの将来
Trump政権の政策は、ペソに大きな影響を与える可能性がある。Gabriela Siller氏は、2025年に向けた為替市場のシナリオを3つに分類している。最良のシナリオでは、ペソは2024年末に20.15ペソ、2025年には18.50ペソまで上昇する可能性がある。一方、最悪のシナリオでは、ペソは2024年末に20.70ペソ、2025年には23ペソまで下落する可能性がある。このシナリオでは、Trump政権が貿易や移民政策でメキシコに厳しい姿勢を取るとされている。

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