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メキシコペソ急落、米経済3%成長とFed政策が圧力

Currency trend illustration
Conceptual representation of currency fluctuation.

メキシコペソ、米経済の強さで18.85台に下落


メキシコペソは7月30日の取引で18.8567ペソ/ドルまで下落した。これは前日の18.7509ペソから0.56%の下落幅に相当し、米国経済の強さとドルの上昇が主要因となった。メキシコ中央銀行(Banco de México:メキシコ銀行)の公式データによれば、ペソは一日を通じて18.6990から18.8709ペソの範囲で推移し、引け値では前日比10.58センタボの減少を記録した。

Intercontinental Exchangeが算出するドル指数(DXY)は1.02%上昇し99.93ポイントに達した。これにより、ペソを含む主要通貨に対してドルが一段と強含みとなった。

金融コンサルタントのJuan Carlos Cruz氏は「為替相場は依然として18.69から18.87のレンジ内で変動している。テクニカル的には50日移動平均線である18.91ペソや19ペソが主要な抵抗水準として意識されている」と述べた。

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米GDP成長率3%、ドルを押し上げ


米国の第2四半期GDP速報値が年率換算で3%成長を記録し、事前予想を上回った。これに加え、米国民間部門の雇用を示すADP全米雇用報告でも堅調な伸びが示され、米経済が依然として強い基調を維持していることが明らかになった。

資産運用会社Janus Hendersonは「今回のGDPデータは景気後退予測を覆すものであり、米経済が予想以上に強固であることを示している」と分析した。

さらに、金融機関Ve por Másは「米国の好調なGDPと雇用データは経済の健全性を裏付ける一方で、連邦準備制度理事会(Reserva Federal:米連邦準備制度、以下Fed)が近い将来に利下げを行う可能性を低下させた」と指摘した。

Fedが5回連続で金利据え置き


Fedは今回の金融政策決定会合で政策金利を年4.25〜4.50%に据え置いた。これは5会合連続での据え置きであるが、決定は全会一致ではなく、2人の理事が25ベーシスポイントの利下げを主張した。

市場アナリストのEduardo Ramos氏(VT Markets)は「今回の決定は不透明な世界経済とインフレ圧力をにらみながらの慎重な姿勢を反映している。金利差が縮小することでキャリートレードの妙味が薄れ、メキシコペソに上昇圧力がかかる可能性がある」と述べた。

この決定を受け、メキシコの為替市場ではドル需要が一段と強まった。米金利の先行きが高止まりするとの見方が優勢になり、ペソは対ドルで売りが加速した。

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メキシコ経済0.7%成長もペソ支えきれず


一方、メキシコ国内では第2四半期のGDP成長率が0.7%と発表された。これは事前予想の0.4%を上回る結果であったが、ドル高の流れを抑えるには不十分だった。

証券会社Monexはレポートで「米国の強いGDPデータとドル高が、メキシコ経済の堅調な結果を完全に相殺した。結果としてペソは売られる展開となった」と分析した。

なお、国内の投資家心理は一部改善を見せたものの、国際要因の影響が圧倒的であったため、為替市場の方向性は依然として米国経済の動向とFedの政策判断に左右されている。

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