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ペソ上昇、為替19.20突破 EUとの交渉が影響

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ペソ上昇、為替19.20突破 EUとの交渉が影響

メキシコの通貨ペソが5月27日、対ドルで4営業日連続の上昇を記録し、為替レートは19.20ペソに達した。背景には、アメリカ合衆国と欧州連合(UE)の間で進展している関税交渉への期待がある。

ペソ高は米欧関税交渉の前進による市場の楽観が背景


ペソは対ドルで前営業日比0.23%上昇し、19.20ペソとなった。これは5月26日の終値から3センターボの上昇である。情報元のBloombergによると、この動きは、アメリカ合衆国と欧州連合が貿易交渉の加速に合意したことによる投資家心理の改善が背景にある。

特に注目すべきは、アメリカのDonald Trump前大統領が欧州連合に対して課す予定であった50%の追加関税について、その発動を7月まで延期する決定を下した点である。これは、Trump氏と欧州委員会(Comisión Europea:欧州委員会)のUrsula von der Leyen委員長との協議を受けたものとされている。

米欧間の「関税戦争」に対して一時的な「tregua arancelaria(関税休戦)」が実施されることで、グローバル市場に安心感が広がった。Brave Eagle Wealth ManagementのRobert Ruggirello氏は、「7月9日までの関税延期は、交渉成功の可能性を高める措置であり、市場が期待するメッセージと一致している」との見解を示した。

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メキシコ国内要因は限定的、外部要因が主導


ATFX LATAMのFelipe Mendozaアナリストによれば、今回のペソ上昇は主に外部要因によるものであり、メキシコ国内では大きな経済指標の発表がない比較的静かな一日とされていた。そのため、米欧交渉の進展という国際的な要素がペソ相場を主導する形となった。

また、Bloombergのデータによると、ドルインデックス(dxy)は0.58%上昇して99.50ポイントとなり、同様にBloombergドルインデックス(bbdxy)も0.39%上昇して1,215.56ポイントに達した。これは、米ドル自体が堅調に推移していることを示しているが、ペソの相対的な上昇はより顕著である。

銀行窓口でのドル売買価格にも動き


同日、Banamexの窓口では、1ドルの売却価格は19.70ペソ、購入価格は18.59ペソであった。為替市場の中間価格が19.20ペソであることから、実際の売買価格には一定のスプレッドが存在するが、それでも直近のレートから見てペソの強含み傾向が読み取れる。

さらに、メキシコ国債(Mbono)の10年物金利は9.38%であり、これは依然として高水準である。比較として、アメリカ合衆国の10年国債金利は4.47%となっている。金利差がペソへの投資意欲を高めている側面もある。

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国際的な通貨の動向とメキシコペソの位置づけ


同日の為替市場では、ペソの他に上昇が目立った通貨としては、イスラエルのシェケルが0.50%上昇、アルゼンチンペソが0.31%、ブラジルレアルが0.24%であった。

一方で、下落した通貨には、日本円が0.76%下落、ニュージーランドドルが0.48%、マレーシアリンギットが0.47%、スイスフランが0.42%含まれている。

このように、ペソはグローバルな通貨の中でも比較的好調なパフォーマンスを示しており、外資の流入や短期的な投資戦略において有利な通貨として評価されている。

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今後の注目点は7月の関税判断とFOMCの動向


今回のペソ高は一時的な動きである可能性もある。トランプ前大統領による関税延期は7月9日までと限定されており、それ以降に合意に至らなかった場合、再び市場に不透明感が広がる可能性がある。

また、アメリカ連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board:米連邦準備制度)の金融政策、特に次回FOMC(連邦公開市場委員会)での金利に関する議論も、為替市場に影響を与える要因となる。現在、アメリカでは利下げのタイミングが注目されており、それがペソに対してドルの魅力を減少させるかどうかが焦点である。

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