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メキシコの送金額が59,517億ドルを記録、為替の影響も寄与
メキシコの2024年11月までの送金額が累計59,517億ドルに達し、過去最高を記録した。この額は前年同期の57,822億ドルを超え、前年比で10.6%の増加を示している。家族送金(remesas)は、米国に住むメキシコ人労働者による経済的支援の一環であり、受取世帯数は約4.9百万世帯に上る。
送金増加の背景:為替変動と経済的要因
2024年11月の送金額は5,435億ドルで、前年同月の4,913億ドルから10.6%増加した。ただし、10月の5,722億ドルからはやや減少している。送金額の増加には、以下の要因が寄与している:
- 為替変動の効果:2024年11月時点で、ペソがドルに対して14.1%下落した。これにより、送金者が送る1ドルの価値がメキシコ国内で増加した。
- インフレ対策:送金者は、家族のインフレによる負担を軽減するために送金額を増やしている。
Goldman SachsのAlberto Ramos氏は、ペソの下落が送金を促進したと説明している。「送金者は為替効果を最大限に活用しようとしている」とのこと。
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メキシコ国内での送金の重要性
Banco de México(メキシコ銀行)によると、送金受取世帯の平均額は11月に397ドルであり、前年の407ドルからわずかに減少している。11月には、13.6百万件の送金が行われ、10月の14.7百万件から減少したものの、依然として高い水準を保っている。
Centro de Estudios Monetarios Latinoamericanos(中南米通貨研究センター)の報告によると、メキシコ国内の成人の12.3%が送金を受け取っている。この割合は、全成人の約8人に1人に相当する。また、一部の送金受取者は、米国への移動を計画中の移民である可能性が指摘されている。

年間を通じた送金パターンの分析
2024年の送金額は月ごとに変動が見られた。特に、6月と8月には6,000億ドルを超えるピークが観測された一方で、1月と2月には4,573億ドルおよび4,494億ドルと比較的少ない額にとどまった。このような変動は、送金者の雇用状況や為替相場の影響を受けている。
MonexのJanneth Quiroz氏は、「送金取引量は、米国におけるメキシコ人労働者の雇用安定性を示す指標である」と述べている。特に、安定した雇用環境が送金額の増加を支えているとされる。
今後の展望と影響
2024年12月から2025年11月までの累計送金額は65,015億ドルに達し、前年同期の64,493億ドルを上回ると予想されている。Banco Mundial(世界銀行)のDilip Ratha氏は、送金額の増加が経済の安定に寄与すると指摘している。
送金は、特に地方経済において重要な役割を果たしている。受取世帯は送金を日常生活費や教育費に利用しており、送金額の増加は家計の安定を支える要因となっている。

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