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メキシコ政府、再選禁止と縁故排除の憲法改正案を発表
メキシコのClaudia Sheinbaum大統領は2月5日、Querétaro州のTeatro de la República(共和国劇場)での演説において、再選禁止(no reelección)と縁故採用排除(no nepotismo)に関する憲法改正案を国会に提出すると発表した。
この改正案は、Sheinbaum大統領が選挙キャンペーン中から公約として掲げていたものであり、メキシコの政治制度を強化し、汚職や縁故主義を排除することを目的としている。特に、1917年の憲法制定以来の原則である「Sufragio efectivo, no reelección(有効な投票、再選なし)」を再確認する意図がある。
再選禁止の規定は、2030年からの大統領選挙に適用される見込みであり、州や地方自治体の選挙にも広く適用される予定だ。
再選禁止(No reelección)の意図と影響
Sheinbaum大統領は、「1917年の憲法の精神を尊重し、メキシコの民主主義を守るために再選禁止を改めて明確にする」と強調した。この改正案が成立すれば、メキシコの全ての公職において再選が禁止される。
これにより影響を受けるのは以下の職種である:
- 大統領(2029年までに改正が成立すれば、2030年以降適用)
- 州知事、市長
- 連邦議会および州議会議員
- その他の公選職
この提案は、政界における権力の長期化を防ぎ、民主的な権力交代を促進する狙いがある。
また、Sheinbaum大統領の発表によれば、再選禁止は国政だけでなく州や地方自治体レベルでも適用される見込みであり、すでに与党Morena(モレナ党)内でも広く支持されている。
縁故採用禁止(No nepotismo)で政府機関の透明性向上へ
2つ目の憲法改正案は、縁故採用の防止を目的とするものである。Sheinbaum大統領は「公的機関のポストは最も適任な人材が担うべきであり、血縁や個人的関係に基づく人事は排除されるべきだ」と強調した。
具体的な改正点は以下の通り:
- 政府の公職者が親族を優遇することを禁止
- 大統領、知事、市長、議員が家族を政府機関に任命することを禁止
- 政府機関の採用プロセスの透明化
- 監査機関による厳格な審査を義務化
この改正により、政治家の縁故採用を防止し、公職ポストが適切な能力を持つ人々に開かれるようになる。
また、この改革は、過去に縁故採用が横行していたとされる連邦機関や地方政府機関の人事慣行を見直す機会となる可能性がある。
メキシコの主権を強調するSheinbaum大統領の発言
Sheinbaum大統領はこの憲法改正の発表の場で、メキシコの国家主権の重要性にも言及した。これは、米国のドナルド・トランプ大統領がメキシコに対して新たな関税措置を示唆している現状を踏まえたものである。
Sheinbaum大統領は、1857年憲法の精神に基づき、メキシコの主権は国民にあると明言し、「メキシコは他国の干渉を受けることなく、自らの政治的決定を行う」と述べた。
また、彼女は「Que viva la soberanía, que viva la Constitución, que viva México libre y soberano(主権に万歳、憲法に万歳、自由で主権あるメキシコに万歳)」と締めくくった。

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