
SK TecがIrapuatoで工場拡張、2千万ドル投資
日本のSankyo Kogyo Co., Ltdの子会社であるSK Tec Mexicanaは、Guanajuato州IrapuatoのMarabis工業団地に位置する工場を拡張し、総額約2千万米ドルを投資した。今回の拡張により新たに80人の従業員が採用され、工場全体の雇用は200人となった。
SK Tecは2013年に同地で事業を開始しており、当初の投資額は約550万米ドルであった。今回の拡張によって、年産能力は1,200万個の組立部品に達し、同社の地域内での存在感が一層強まることとなった。
同社はTier2サプライヤーとして、プレス加工、溶接、組立、樹脂射出成形を手掛け、自動車のドア、シート、トランクといった内装部品を製造している。
自動車部品産業における地域供給網の強化
SK Tec Mexicanaの拡張により、Guanajuato州を中心とするBajío地域の自動車部品供給網は一段と強固になる見込みである。同社によれば、調達網の70%は地元サプライヤーによって構成されており、今回の拡張により地域経済への波及効果が高まると期待されている。
主な取引先にはAisin Mexicana、Imasen Mexico Technology、Y-tec Keylex Mexico、TS-tech、TBAが含まれており、いずれも日系あるいはグローバル自動車部品メーカーである。これらの企業との連携により、製品品質と供給の安定性が維持されている。
地元紙El Sol de Irapuatoの報道によれば、今回の拡張計画は同州の自動車産業集積を背景に実現したもので、サプライチェーンの強靭化と雇用創出が目的とされる。
2024年の売上実績とアメリカ向け輸出
同社が式典で公表した情報によると、2024年の売上は1,300万米ドルに達し、その一部はアメリカ合衆国への輸出によって支えられた。SK Tecは生産部品の品質管理を徹底しており、米国市場の厳しい基準に適合する製品を供給している。
メキシコ国内の自動車産業は、T-MEC(USMCA)の枠組みのもとでアメリカ市場との結びつきが強化されており、今回の拡張もその流れに沿ったものといえる。特にGuanajuato州は、北米市場をターゲットとする自動車部品輸出拠点として急速に成長している。
Bajío地域における日系投資の拡大
Bajío地域は、近年メキシコにおける日系企業の進出先として注目を集めている。JICA(国際協力機構)の報告書によれば、同地域にはすでに600社以上の日系企業が進出しており、その多くが自動車関連産業である。
今回のSK Tec Mexicanaの拡張は、その潮流を象徴するものであり、地元雇用の安定化と技能労働者の育成に貢献することが期待される。Guanajuato州政府(Gobierno del Estado de Guanajuato:グアナフアト州政府)も、インフラ整備や治安対策を強化することで日系投資の拡大を後押ししている。
また、産業団地Marabis Industrial Parkは最新の物流インフラを備えており、北米市場への輸送効率の向上に寄与している。これにより、製品を迅速かつ低コストでアメリカ市場に供給する体制が整えられている。

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