
メキシコ企業、T-MEC再交渉に向け準備開始
メキシコの企業は、2026年に予定されているT-MEC(Tratado entre México, Estados Unidos y Canadá:メキシコ・アメリカ・カナダ協定)の再交渉に向け、準備を進めている。これは、アメリカのドナルド・トランプ前大統領が再び保護主義的な政策を示唆し、カナダの一部の州がメキシコを除外した二国間協定を求める動きを見せているためである。
Cuarto de Juntoの再編成と企業の取り組み
メキシコの企業は、Cuarto de Junto(クアルト・デ・フント:交渉支援チーム)の再編成を進めている。このチームは、政府と民間セクターが協力して交渉戦略を策定する役割を担っている。2024年4月から、企業は経済省(Secretaría de Economía)と協力し、再交渉に向けた準備を開始している。新政権の下での初会合を待っている状況である。
企業側は、7つの作業部会を設立した。これらは、市場アクセスと原産地規則、サービス貿易、貿易救済措置、投資保護と紛争解決メカニズム、中小企業の競争力と投資誘致、商業規律とその他の章、労働問題に焦点を当てている。各部会は、T-MECの34章をカバーするサブグループを含んでおり、各章の戦略を策定している。
企業の懸念と戦略策定
企業は、メキシコ、アメリカ、カナダの間で「摩擦点」となる可能性のある問題や、機会を特定するための初期調査を実施している。これにより、再交渉に向けた戦略を策定し、各国の関心事項を把握することが可能となる。Cuarto de Juntoのメンバーは、交渉に関する情報の機密性を保持するため、秘密保持契約に署名している。
今後の展望と企業の役割
企業は、T-MECがメキシコのGDPの50%以上を占めると認識しており、再交渉の成功が経済に与える影響を重視している。そのため、政府と協力し、再交渉に向けた準備を進めている。新政権の下での初会合を待ちつつ、企業は引き続き戦略策定と情報収集を行い、再交渉に備えている。

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