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Teuchitlán事件に関する骨の正体とCJNGの関与をJalisco州知事が説明
2025年4月8日、Jalisco州知事のPablo Lemus Navarroは、Teuchitlán地区のRancho Izaguirreに関する事件について記者団に説明を行い、発見された骨は人骨ではなかったとし、違法な焼却施設(hornos crematorios)の存在も否定した。
骨の正体をめぐる混乱、知事が「人骨ではない」と明言
Jalisco州Teuchitlán地区のRancho Izaguirreでは、行方不明者の家族で構成される団体「Colectivo Guerreros Buscadores de Jalisco」により、多数の骨の破片や衣類、靴などが発見されたと報じられた。しかし、Pablo Lemus知事は2025年4月8日の会見において、「発見されたのは確かにrestos óseos(骨の残留物)であるが、restos humanos(人骨)ではなかった」と明確に否定した。
また、彼は「confusión(混乱)があった」と説明し、事件の詳細な調査結果を待つよう呼びかけた。Federalレベルでも、Fiscalía General de la República(FGR:連邦検察庁)のAlejandro Gertz Manero長官が同日午前の記者会見で「hornos crematoriosの証拠は確認されていない」と発言しており、州と連邦が一致した見解を示している。
CJNG拠点説をめぐる捜査と15人の拘束
一方で、FGRは同日にRancho IzaguirreがCártel Jalisco Nueva Generación(CJNG)のreclutamiento(人員募集・訓練)拠点であった可能性を認めており、これに関連して少なくとも15人を拘束したと発表した。
Gertz長官は「既に15人がdelincuencia organizada(組織犯罪)関連で拘束されている」と述べ、さらに事件のカギを握る人物José Gregorio “El Lastra”がCiudad de Méxicoで逮捕されたことにより、同拠点が“centro de reclutamiento, de operaciones y de capacitación(訓練・作戦・募集の中核拠点)”であると断定できたと述べた。
特に、Zacatecas州およびJalisco州内の追加証言により、同施設における違法な拘束・拷問・殺害の可能性が高まり、今後の証拠開示が期待されている。
発見物の一部は科学鑑定中、家族も閲覧可能に
Rancho Izaguirreでは、衣類や靴なども多数発見されており、これらはInstituto Jalisciense de Ciencias Forenses(Jalisco州法科学研究所)により保管・鑑定中である。知事によると、同研究所は遺族が照合を希望する場合には、オンラインでのアクセスも含めて閲覧が可能であるという。
この点に関しては、地元大学放送局「Canal 44(Universidad de Guadalajara)」の報道により、操作当日にemplayado(ラップで包まれた状態)で発見された未確認の若者の遺体1体についても捜査が続けられていると報じられている。
「Campo de exterminio(殲滅場)」説はいまだ否定されず
Lemus知事は、Rancho Izaguirreがいわゆる「campo de exterminio(殲滅場)」であった可能性を完全には否定しておらず、捜査は現在も進行中であると明言している。
この表現は、組織犯罪が違法に被害者を拘束・拷問・殺害し、証拠を焼却するような場所を指すものであり、過去にもZacatecas州やTamaulipas州などで類似の施設が発見されている。
地元メディア「El Informador」によれば、Teuchitlánにおけるこの事件は、Jalisco州における行方不明者問題の象徴として捉えられており、市民団体や人権団体が注視を続けている。
今後の焦点はCJNGの拠点網と遺体同定
今後の焦点は、CJNGの拠点網が他の州にどれほど広がっているか、また発見された物品や遺体が誰に属するかの同定作業にある。Fiscalía de Jalisco(Jalisco州検察庁)とFGRが共同で進める捜査により、今後数週間でさらなる証拠と逮捕が公表される見通しである。
また、2023年から2024年にかけてCJNGが若年層を対象に積極的なリクルートを行っていたことが他の捜査でも報告されており、今回のRancho Izaguirreの機能と一致する可能性が高い。

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