中国の大手銀行である工商銀行(ICBC)の米国部門がランサムウェア攻撃を受け、米国債市場の一部運用に影響が出た。ICBC Financial Servicesは、特定のシステムが攻撃により中断されたと発表し、現在復旧作業を進めている。
この攻撃は、米国債の取引や再購入契約(repo)の運用に一時的な影響を及ぼしたが、市場全体への影響は限定的だった。Curvature SecuritiesのScott Skrym副社長は、「市場への影響は全体的に限定的だった」と述べている。
ランサムウェア攻撃では、ハッカーが組織のシステムを暗号化し、解除のための身代金を要求する。今回の攻撃の背後にいるのが誰かは明らかにされていないが、ロシアに関連する犯罪集団Lockbitが犯行を行った疑いがあると報じられている。
この事件は、金融市場の参加者のサイバーセキュリティ対策や規制当局の監視体制に疑問を投げかけるものである。市場関係者によると、ICBCを通じた取引の清算が攻撃により妨げられ、市場の流動性に影響を与えた可能性がある。
米国債市場は攻撃の日に通常通り機能していたが、この事件は金融業界におけるサイバーセキュリティの重要性を改めて浮き彫りにした。


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