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トラック産業、生産・輸出・販売すべてで大幅減少
2025年3月、Méxicoにおけるトラック(vehículos pesados)産業が大幅に縮小し、過去4年間で最も低い水準となった。これは、国際経済の不安定さと米国市場の不確実性が主な原因とされている。
生産台数は前年比26.68%減、最小規模に
メキシコ国家統計地理情報院(Instituto Nacional de Estadística y Geografía:INEGI)の最新データによれば、2025年3月のトラック生産台数は13,512台にとどまり、前年同月の18,430台から26.68%の減少となった。これは2019年以来の最低レベルである。
この減少の背景には、主に海外需要の低迷がある。特にアメリカ合衆国における経済活動の鈍化が影響しており、トラックは資本財(bienes de capital)として新規投資が控えられる傾向にあるため、需要が縮小したと考えられている。
また、メキシコ国内でも自動車関連産業における部品供給の停滞や、規制の強化による先行的な購買が2024年に集中していたことも、今回の大幅減少の要因として指摘されている。
輸出台数も24.9%減少、米国向け出荷に影響
トラック輸出も減少傾向が顕著である。2025年3月における輸出台数は11,288台であり、前年同月の15,023台から24.9%の減少となった。特に最大の輸出先であるアメリカ合衆国向けの出荷は14,320台から10,747台にまで減少し、25%の落ち込みとなった。
この輸出減少について、全国バス・トラック・トラクター製造業者協会(Asociación Nacional de Productores de Autobuses, Camiones y Tractocamiones:ANPACT)の会長Rogelio Arzate氏は、「市場の不確実性が企業の投資判断を鈍らせており、短期的な調整局面にある」と述べている。
特に物流業界全体が電動化・環境規制への対応に迫られている現在、企業は新車導入に慎重な姿勢を見せている。
国内販売も大幅に低迷、卸売41.3%・小売19.7%の減少
メキシコ国内市場においても、トラックの需要は落ち込んでいる。ANPACTによれば、2025年3月の国内卸売販売(ventas al mayoreo)は2,796台であり、前年同月の4,763台と比較して41.3%の大幅な減少となった。
また、小売販売(ventas al menudeo)も前年から19.7%減少し、流通網全体での在庫調整が進められているとされる。さらに2025年1月から3月までの第1四半期累計では7,930台と、前年同期の13,071台から39.3%減少しており、これは2021年以来の最低水準である。
Rogelio Arzate氏は、この販売減少について「2024年に新環境規制への対応で先行購入が行われたため、2025年の序盤に調整が生じた」と述べている。
投資の遅れが業界全体に波及、規制強化の影響も
自動車販売業界を代表するメキシコ自動車販売業者協会(Asociación Mexicana de Distribuidores de Automotores:AMDA)のGuillermo Rosales会長も「2025年に入ってから3か月連続で販売の年次減少が見られる」と述べている。
Rosales氏は「2024年と比較すれば全体的には低調だが、パンデミック前と比べると12%の上回りが見られる」として一定の回復基調も示唆した。しかしながら「経済の不透明感が投資判断を遅らせており、回復のスピードにブレーキをかけている」と分析した。
特に2025年から強化された排出ガス規制や環境性能基準への対応を巡っては、トラックメーカーや輸送企業にとって新型車導入のハードルが上がっており、それが導入遅延に繋がっている。

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