
経済成長予測が下方修正
2024年のメキシコ経済成長予測は、民間アナリストによるBanco de México(メキシコ銀行、Banxico)の調査で、1.6%から1.46%に引き下げられた。この予測の下方修正は、主に治安の悪化と政策の不透明性が原因とされている。アナリストの58%が、国内のガバナンス問題を成長の妨げと見ており、14%は国内情勢の不安定さを指摘している。これらの要因が経済の不確実性を高め、2024年の経済成長を抑制する要因となると分析されている。
治安と政策の影響
メキシコは近年、犯罪組織による暴力事件や治安の不安定化が増加しており、これが国内経済に直接的な影響を与えている。Sinaloa州をはじめとする一部地域では組織犯罪による対立が激化し、地元経済やビジネス活動を停滞させている。また、政治面でも政府の政策に対する不透明性が指摘されており、規制や政策の変更が突然行われる可能性から、国内外の投資家が慎重な姿勢をとっていることが、成長の予測を抑える要因とされる。
2025年以降の見通しとインフレ動向
2025年のメキシコの経済成長予測も下方修正され、1.5%から1.2%となった。しかし、インフレに関してはある程度の安定が見込まれ、2024年の年末にはインフレ率が4.44%、コアインフレ(インフレの中でも価格変動が少ない品目のみを対象としたインフレ率)は3.83%に収まると予測されている。これは、Banxicoが実施する金融政策による物価安定への取り組みが効果を上げているためであると見られる。
内外の要因による経済リスク
2024年の経済見通しには、国内外の多くの要因が影響を及ぼすと考えられている。アナリストのうち12%は、為替相場の不安定さや国際情勢の変動がメキシコ経済にとってのリスクと指摘している。特に、メキシコペソと米ドルの為替変動や、アメリカの経済政策・政治状況がメキシコの輸出や貿易に影響を与える可能性があると見られる。また、メキシコ政府の財政政策や貿易戦略も注目されるポイントである。
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成長見通しの不透明さと企業活動
メキシコ国内の治安悪化や政策の不透明性により、企業活動が停滞するリスクが指摘されている。これにより、新規投資の減少や既存ビジネスの撤退などが懸念され、経済成長にブレーキをかける可能性がある。一方で、国際経済の動向に注視し、国内のガバナンスや治安改善の対策が経済成長を取り戻す鍵となると期待されている。

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