
メキシコの2025年1月の殺人件数は、前年同月比で2.5%減少し、2018年以来最も平穏な1月となった。この結果、Claudia Sheinbaum大統領の就任から最初の4か月間で、殺人件数は合計9,677件となり、前政権の最後の4か月間と比較して6.21%の減少を示している。
殺人件数の減少とその背景
2025年1月、メキシコでは2,373件の殺人が報告され、前年同月の2,434件から61件の減少となった。この減少傾向は、Claudia Sheinbaum大統領の就任以降、政府が治安対策を強化した結果とされている。特に、Marcela Figueroa国家公共安全システム執行長によれば、2024年9月の1日平均86.9件から、2025年1月には76.5件へと12%の減少が見られた。
州別の犯罪動向
一部の州では、殺人件数の減少が顕著である。Estado de México州では、2025年1月の殺人被害者数が2017年以来最も低く、前年同月比で30.2%の減少(222件から155件)となった。
また、Baja California州、Chihuahua州、Sinaloa州でも、2024年9月から2025年1月にかけて、それぞれ15.4%、18.7%、19.2%の減少が報告されている。
犯罪全体の傾向と特定の犯罪の増加
2025年1月の全国の犯罪発生件数は162,147件で、前年同月比6.6%の減少が見られた。特に、女性に対する殺人(feminicidio)は15.62%減少し、強盗(robo)は9.26%減少した。しかし、誘拐(secuestro)は5%増加し、麻薬の小売取引(narcomenudeo)は15.38%増加しており、特定の犯罪では増加傾向が見られる。
米国からの圧力とメキシコ政府の対応
これらの犯罪減少の報告は、米国からの圧力が高まる中で行われた。米国のドナルド・トランプ大統領は、SinaloaカルテルやJalisco Nueva Generación(CJNG)など6つのメキシコのカルテルをテロ組織に指定した。これに対応して、メキシコ政府は2月3日に10,000人の国家警備隊(Guardia Nacional)を米国との国境に配備し、麻薬や移民の密輸対策を強化している。
全体として、メキシコの治安状況は改善の兆しを見せているものの、特定の犯罪の増加や国際的な圧力など、依然として多くの課題が残されている。

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