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Pemexが第二四半期に黒字回復、59,516億ペソを計上
メキシコの国営石油会社Pemex(Petróleos Mexicanos:メキシコ石油公社)は、2025年第二四半期に59,516億ペソの純利益を報告した。これは数か月間にわたる損失と不確実性を経ての黒字回復であり、主な要因は営業コストの削減と為替差益によるものである。一方で、総収入や生産量は引き続き減少傾向を示している。
減収にもかかわらず黒字達成の背景
Pemexが黒字を達成したのは、増収によるものではなかった。地元紙「El Financiero」によれば、第二四半期の総収入は391,621億ペソで、前年同期の409,528億ペソに比べ4.4%の減少となった。この収入減の主因は、原油販売の低下とガソリンやディーゼルといった石油製品価格の下落にある。しかし、天然ガスおよびガスLPの販売増加と価格上昇が部分的に減収を補った。
一方で、営業コストの削減が収益改善に大きく寄与した。Pemexの売上原価は前年同期の373,469億ペソから341,447億ペソに減少し、8.6%の削減を記録した。このコスト圧縮は黒字転換の重要な要因となった。また、金融費用や税金、権利料の削減も純利益に寄与した。
生産量の減少が依然として課題
黒字化にもかかわらず、Pemexの生産量減少は続いている。報告によれば、第二四半期の液体炭化水素の平均日量は1.631百万バレルで、前年同期比8.6%減少した。さらに天然ガスの生産も1日あたり3,592百万立方フィートとなり、3.7%の減少を示した。
エネルギー専門誌「Energía Hoy」は、この減産傾向が中長期的に収益基盤の安定性に影響を及ぼす可能性を指摘している。国内外の需要が変動する中で、安定した供給力を確保できるかが焦点となっている。
EBITDA大幅増加と財務健全化の兆し
収益性を示す重要指標EBITDAは、76,000億ペソに達した。これは前年同期比で33.9%の増加であり、営業利益率の改善を反映している。背景には、為替差益とコスト削減効果がある。
Pemexの財務公債省(Secretaría de Hacienda y Crédito Público:財務公債省)の資料によれば、同社の財務改善は国の歳入にも寄与する可能性がある。しかし、依然として石油依存度が高い構造により、国際市場の価格変動に脆弱である点が課題とされている。
債務残高の推移と供給網への影響
Pemexの総負債は6月末時点で1.86兆ペソとなり、前年同期の1.82兆ペソとほぼ横ばいであった。ただし、今年第一四半期の2.05兆ペソからは減少している。これは部分的な返済が進んだ結果とされる。
一方で、供給網における課題は残る。Pemexが抱える仕入先・請負業者への未払い債務は430,540億ペソに上った。企業側は期間中に230,000億ペソを支払い、残高圧縮への努力を強調したが、依然として高水準にある。この状況は、関連業者の資金繰りや雇用に直接的な影響を与える可能性がある。
今後の展望と政策的影響
Pemexの黒字転換は財務改善の兆しと捉えられるが、長期的な課題は依然として山積している。特に減産傾向の継続と石油価格の変動リスクが今後の業績に大きな影響を及ぼす見通しである。
エネルギー専門家によれば、Pemexの持続可能性を確保するには、新規投資による探鉱・生産の強化、代替エネルギー事業への参入、さらには債務圧縮策が不可欠であるとされる。メキシコ政府がどのような支援策を打ち出すかも注目されている。

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