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米国の関税措置に対するSheinbaum大統領の見解
Claudia Sheinbaum大統領は、米国のドナルド・トランプ大統領が2月1日からメキシコ製品に対して関税を課すと警告したことについて、「それが起こるとは思わない」と述べた。彼女は、メキシコと米国の間には常に対話があり、もし関税が実施された場合には対応策を講じる準備があると強調した。
地元メディア『El Financiero』によれば、Sheinbaum大統領は「我々はメキシコと米国の経済的結びつきを理解しており、関税の導入が両国に与える影響を考慮すれば、その可能性は低い」と述べたという。メキシコは米国にとって最大の貿易相手国であり、特に自動車や農産品の輸出が重要な役割を果たしている。
一方で、専門家の中には「トランプ氏が以前にも関税を利用して交渉を有利に進めようとした前例があるため、リスクはゼロではない」と指摘する声もある。2019年、トランプ政権は移民問題を理由にメキシコ製品への関税導入を示唆し、最終的にメキシコ政府が移民対策を強化することで回避された事例がある。今回も同様の駆け引きが行われる可能性がある。
Golfo de Méxicoの名称変更に対する反応
Sheinbaum大統領は、Google Maps上でGolfo de México(メキシコ湾)の名称がGolfo de América(アメリカ湾)に変更された問題についても言及した。彼女は、国際的な海域の名称を変更するのは一国の企業ではなく、国際機関が関与すべき事案であるとし、Googleに対して正式な書簡を送る意向を表明した。
この問題は、メキシコ国内で大きな反発を招いている。『Milenio』紙によると、多くの市民や政治家が「メキシコの主権が侵害されている」と非難し、外務省(Secretaría de Relaciones Exteriores, SRE)はGoogleに対して名称変更の撤回を求める声明を発表した。
Google側はこの変更が意図的なものではなく、データの更新過程で生じた可能性があると説明している。しかし、Sheinbaum大統領は「メキシコ政府はこの問題を軽視せず、適切な対応を取る」と述べ、早急に修正を求める考えを示した。
エネルギー改革に関する法案の提出
Sheinbaum大統領は、エネルギー改革に関する二次法案を連邦議会に提出することを発表した。この法案は、Comisión Federal de Electricidad(CFE、連邦電力委員会)とPetróleos Mexicanos(Pemex、メキシコ国営石油会社)を国民の手に戻すことを目的としており、両社を公的企業として再定義するものだ。
具体的には、CFEとPemexの子会社を廃止し、民営化の進行を防ぐ内容が含まれている。Sheinbaum大統領は「エネルギーの公共性を確保し、国家の主権を守ることが最優先事項だ」と強調した。
メキシコのエネルギー政策は、近年大きく変化してきた。前政権であるAndrés Manuel López Obrador(AMLO)大統領のもとでは、CFEとPemexを強化するための政策が進められたが、一部の企業や国際機関からは「競争の抑制につながる」との批判もあった。今回の法案も、国内外で議論を呼ぶ可能性がある。
Esteban Moctezuma駐米大使の続投
Sheinbaum大統領は、Esteban Moctezuma氏が引き続きメキシコの駐米大使を務めることを確認した。彼女は「彼の経験と実績を考えれば、米国との関係強化において最適な選択だ」と述べた。
Moctezuma大使は、米国との経済協力や移民政策の調整に尽力しており、特に米国の大学との提携強化に力を入れてきた。メキシコの学生が米国の大学で学ぶ機会を増やすための奨学金制度の拡充にも関与している。
彼の続投は、米墨関係の安定に寄与するとの見方が強い。今後、移民問題や貿易摩擦などの課題にどう対応していくかが注目される。

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