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メキシコが29人の麻薬王を米国へ送還、直後にSheinbaum大統領の携帯電話がハッキング
The New York Times(NYT)は、メキシコ政府が2025年2月27日に29人の麻薬王をアメリカへ送還した直後、Claudia Sheinbaum大統領の携帯電話がハッキングされたと報じた。
この報道によれば、複数の関係者がハッキングの事実を確認しているものの、メキシコ大統領府の広報担当者はコメントを控えている。
麻薬王の送還、メキシコの米国への対応の一環か
NYTは、今回の送還について「メキシコが麻薬取締りを真剣に取り組んでいることをアメリカに示すための最も大胆な措置のひとつ」と位置づけた。
この送還には、Cártel de Guadalajara(グアダラハラ・カルテル)の創設者であり、1985年にDEA(米国麻薬取締局)の捜査官Enrique “Kiki” Camarenaを殺害したとされるRafael Caro Quinteroが含まれていた。
彼は送還後、ニューヨーク・ブルックリンの裁判所において無罪を主張したが、通常の「犯罪人引渡し条約(extradición)」の手続きを経ずに送還されたため、米国法では死刑適用の可能性もある。
SheinbaumとTrumpの会話:「Eres dura(あなたは強い)」
NYTの報道によると、Donald Trump大統領はSheinbaum大統領に対し、電話で「Eres dura(あなたは強い)」と称賛したという。この発言は、メキシコ政府が移民問題や麻薬取引において強硬な姿勢を示していることを評価したものとみられる。
この会話は、2025年3月6日に行われたもので、Trump大統領がT-MEC(USMCA、米国・メキシコ・カナダ協定)に関連する関税措置を一時的に免除することを決定した際の出来事である。
Sheinbaum大統領は、この電話でメキシコ政府の移民政策と麻薬密輸対策の成果を報告し、「関税の適用は両国の協力関係を阻害する」と主張した。Trump大統領はしばらく沈黙した後、Sheinbaum大統領を称賛し、カナダのJustin Trudeau首相についての意見を求めたという。
Sheinbaumの外交スタイル、米国政府内で評価高まる
NYTの報道によると、Trump大統領の政権内では、Sheinbaum大統領に対する初期の懐疑的な見方が変化しつつある。
特にStephen Miller(ホワイトハウス政策局副局長)は、Sheinbaum大統領の「冷静な対応」と「実務的なアプローチ」を評価しており、米国政府内でもその信頼度が高まっているとされる。
Sheinbaum大統領は英語を流暢に話し、Trump大統領との会話の準備を徹底する姿勢を見せており、この点がTrump政権の高官に好印象を与えていると報じられた。
また、Trump大統領の「Golfo de México(メキシコ湾)」を「Golfo de América(アメリカ湾)」と呼ぶ発言に対し、Sheinbaum大統領が「Estados Unidos debería llamarse América Mexicana(アメリカはメキシコの一部と呼ぶべき)」とジョークを言ったことが一部の関係者に反感を買ったとも指摘されている。

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