
Xochimilcoでのウーパールーパー調査の開始
2024年11月、メキシコシティのXochimilco地区で、ウーパールーパーの生態調査が行われている。この調査は、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México, UNAM)の生物学研究所(Instituto de Biología, IB)によって実施され、10年ぶりとなる野生のウーパールーパーの人口調査である。調査の目的は、絶滅危機にあるウーパールーパーの現状を把握し、その保護活動を強化することだ。
ウーパールーパーは、メキシコ固有の両生類で、Xochimilcoの湿地帯で生息しているが、近年その数が急激に減少しており、絶滅が危惧されている。調査は、過去に行われたデータとの比較を通じて、ウーパールーパーの生息状況や環境の変化を明確にすることを目指している。
ウーパールーパーの急激な減少
ウーパールーパーの数は、1998年には1平方キロメートルあたり6,000匹を記録していたが、2014年の調査ではわずか36匹にまで減少した。この急激な減少の背景には、Xochimilco地区の環境悪化や外来種の影響があるとされている。特に、都市化の進行、排水の問題、水質の低下がウーパールーパーに深刻な影響を与えている。また、外来魚種であるティラピアがウーパールーパーの生息地を圧迫し、競争相手となっている。
調査を率いるLuis Zambrano González博士は、「ウーパールーパーの生存状況を確認することが重要だ」と述べ、調査を通じて得られた情報を基に、今後の保護対策を講じる必要があることを強調している。
ウーパールーパーの保護活動と新たな試み
調査の一環として、IBは「Chinampa-refugio」プログラムを推進している。このプログラムは、Xochimilcoの伝統的な農業技術であるチナンパ(浮島)を利用して、ウーパールーパーを保護するための特別なエリアを作り出す試みだ。現在、これらの保護区域はXochimilcoの水路のわずか0.5%を占めているが、その面積を200倍に拡大する計画が進行中である。
この取り組みは、ウーパールーパーだけでなく、Xochimilcoの他の多様な生物種の保護にも寄与すると期待されており、持続可能な方法で自然環境を保全しようとする試みである。
市民参加とウーパールーパー保護活動の強化
さらに、IBは「Adopta un axolote」キャンペーンの第三版を11月21日に開始する。このキャンペーンは、市民がウーパールーパーの保護活動を支援するためのもので、130匹のウーパールーパーを育てるための資金提供や、保護区域への「チナンパ・リフジオ」の採用を呼びかけている。市民の関与は、ウーパールーパーの保護において重要な役割を果たしており、個人の力を集結することで、ウーパールーパーを守るための大きな力となる。
調査は2025年の初めまでに続き、最初の結果は翌年上半期に発表される予定だ。これにより、Xochimilcoのウーパールーパーが今後どのように保護され、維持されるのかについて、具体的な方策が明らかになるだろう。

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